京都 iPS作製から10年で国際シンポ 山中教授が講演

iPS細胞(人工多能性幹細胞)の作製成功から今年、10年を迎えたのを記念した国際シンポジウムが22日、京都市左京区の京都大で始まった。京大iPS細胞研究所長の山中伸弥教授も講演し、研究の進展を振り返った。

 山中教授は2006年、世界で初めてマウスの細胞からiPS細胞を作ったと発表。07年にヒト由来の細胞作製に成功した。

 講演では、移植しても拒絶反応が起きにくい人から作ったiPS細胞を備蓄する計画や創薬分野で製薬会社との連携が進む現状を紹介した。遺伝子に変異が見つかって患者への手術を見送った臨床研究での経緯も説明し、「私の判断をどう思いますか」と会場に問いかける場面もあった。

 24日までで、理化学研究所の高橋政代氏や米マサチューセッツ工科大のルドルフ・イェーニッシュ氏らの講演もある。同研究所などが主催した。