京都 「伝統産業の日」前に催し多彩 京都市

2016年03月19日

京都 「伝統産業の日」前に催し多彩 京都市

京都 「伝統産業の日」前に催し多彩 京都市

京都市が定める「伝統産業の日」(20日)を前に、和装の将来を考えるシンポジウムや京友禅の審査会などが18日、市内各地で開かれた。伝統産業の日を盛り上げる関連イベントは、展示会をはじめ、職人の実演会や体験型イベントなど多彩な内容で、19日から左京区のみやこめっせや上京区の西陣織会館、下京区の京都産業会館、JR京都駅ビル周辺などで繰り広げる。

 京都織物卸商業組合(京都市下京区)が18日、伝統工芸の将来を考えるシンポジウム「工芸ときものの未来を語る会」を中京区のホテルで開いた。若手職人らが着物や工芸品を扱う産業の可能性や今後の方向性を探った。

 室町問屋の関係者ら約50人が参加。経営コンサルタントの谷口正和氏が講演したほか、若手経営者や職人ら4人が討論会を開いた。

 呉服販売の銀座もとじ(東京都)2代目の泉二啓太さんは、留学中に着物や日本文化の魅力に気付いたといい「大島紬(つむぎ)などの産地に足を運んで知ったストーリーを多くの顧客に伝えたい」と売り方へのこだわりを示した。

 茶筒製造、開花堂(下京区)の八木隆裕取締役は、茶筒の技術を応用した水差しを欧州で販売した経験を紹介した。呉服卸の細尾(中京区)の細尾真孝取締役も海外ブランドに帯地を提供する事業について語った。紳士服メーカー、レインメーカー(中京区)の渡部宏一代表は「京都は前衛的で、老舗ほど挑戦が目立つ。新しい技術で服を作りたい」と語った。



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