京都 大学院入試漏えい、教授を停職 京都府立大

2016年03月19日

京都 大学院入試漏えい、教授を停職 京都府立大

京都 大学院入試漏えい、教授を停職 京都府立大

京都府立大は18日、昨年8月に実施した大学院生命環境科学研究科の一つの専門種目の入試において、自身が指導する学生2人に対し、出題に関する情報を漏らしたとして、同研究科の男性教授(61)を停職5カ月の懲戒処分にした、と発表した。当該問題を除外して採点し直したが、合否に影響はなかったという。

 大学によると、同教授はゼミで光合成についての講義をしていたが、昨年7月、同大学生命環境学部4年の2人に対して「院試の準備をしているか。ゼミの内容を勉強するように」などと実験室で発言し、うち1人には翌8月に「ゼミで講義した光合成関係も勉強するように」とメールを送った。

 この専門種目の大学院入試筆記試験は、同教授が全出題を担当しており、全5問のうち1問が光合成に関する問題だった。この専門種目は3人が受験し、情報提供を受けた2人が合格した。

 大学は、学内の学生からの相談を受けて昨年12月から調査していた。同教授は「学生への親心でやった。情報を漏らしている意識はなかった」などと話したという。

 会見した小沢修司副学長は「厳格な公平性と公正性が求められる入試で信頼を損なった。今後は複数の教員が出題を担当するなど、再発防止策を徹底する」と謝罪した。



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