京都 教科書謝礼新たに25人 京都府内教員、選定担当も

教科書会社が検定中の教科書を教員に見せ、意見を述べてもらう見返りに謝礼を払っていた問題で、京都府教育委員会と京都市教委は17日までに、新たに教員や元教員計25人が3社から謝礼を受け取ったことを明らかにした。教科書選定に関わった教員が2人いるが、「採択への影響はなかった」という。両教委は関係者の処分を検討する。

 謝礼をもらった教員の内訳は退職者も含め、府教委10人、市教委14人、京都教育大付属小1人。謝礼を出したのは東京書籍(東京都)、光村図書出版(同)、教育出版(同)で、期間は2009?14年、金額は2万5千円?1万円だった。19人が返金したという。

 うち1人は教科書採択の参考資料をまとめる府教科用図書選定審議会と、市教委の教科書を採択する委員会の委員を兼ねており、光村図書出版から2万円を受け取った。市教委は中学の書写で同社の教科書を約30年間使っているが、「採択は合議制のため、この教員の影響は強くなかった」(総務課)としている。

 また、教科書を採択する協議会に各教科書の特徴を報告する調査員1人も受け取っていたが、「謝礼を出した会社の教科書は採用されていない」(府教委学校教育課)という。

 職種別では、小中学校の校長や教頭は9人、教委の指導主事は5人(府2人、市3人)いた。

 教科書会社の報告を基に文部科学省が検定中の教科書を閲覧した教員の名簿を作成し、都道府県教委に調査を求めていた。府内では49人が示されたが、14人は謝礼を受け取っておらず、6人は人物を特定できなかった。受け取ったとされる29人のうち4人は退職により事実確認できなかった。

 教科書の閲覧問題では、三省堂から謝礼をもらった教員が府教委と市教委で2人いたことが既に明らかになっている。