京都 春恋し、寒空に炎立つ 京都・清凉寺で「お松明式」

2016年03月16日

京都 春恋し、寒空に炎立つ 京都・清凉寺で「お松明式」

京都 春恋し、寒空に炎立つ 京都・清凉寺で「お松明式」

京都三大火祭りの一つ「お松明(たいまつ)式」が15日、京都市右京区の清凉寺で営まれた。夜になって吐く息が白くなるほど冷え込む中、炎がバチバチと勢いよく音を立て、雲がほとんどない夜空を明るく照らして春の訪れを告げた。

 釈迦(しゃか)が入滅した日に遺徳をしのぶ「涅槃会(ねはんえ)」の行事として毎年開催。釈迦が荼毘(だび)に付される様子を表しているとされ、火の燃え方の強弱でその年の農作物の豊凶を占う。

 本堂で法要が営まれた後、僧侶らが境内を練り歩き、早稲(わせ)、中稲(なかて)、晩稲(おくて)に見立てた高さ約7メートルの大松明3基に点火。勢いよく燃え始めて大量の火の粉が舞い上がると、参拝者から「すごい」などと歓声が上がり、夢中でカメラのシャッターを切る人もいた。

 横浜市から訪れた不動産会社経営上原昇さん(66)は「炎の勢いがすごくて近くで見ていると怖かったが、祭りを境に日ごとに春めいていくと聞き心が和みます」と話した。



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