京野菜輸出へ冷凍加工会社 農業生産法人と岩谷産業 京都

2016年03月15日

京野菜輸出へ冷凍加工会社 農業生産法人と岩谷産業 京都

京野菜輸出へ冷凍加工会社 農業生産法人と岩谷産業 京都

 農業生産法人こと京都(京都市伏見区)と岩谷産業が野菜冷凍加工の合弁会社こと京野菜(同)を設立し、14日発表した。12月には亀岡市に京野菜専門の冷凍加工場を設け、来年から国内外に本格出荷する。環太平洋連携協定(TPP)や世界的な和食人気を追い風に輸出拡大を図る。

 こと京野菜は資本金8千万円。こと京都が25・1%、岩谷産業が24・9%を出資し、残りをJAグループや府内金融機関のファンドなどが拠出した。社長には、こと京都の山田敏之社長が就いた。

 九条ねぎや堀川ごぼう、伏見とうがらしなどの京野菜を岩谷産業の独自技術で味や栄養価を損なわずに冷凍加工する。野菜は鮮度保持が難しく、輸出に不向きだが、冷凍加工すればまとまった量を確保でき、販路が一気に拡大するという。

 亀岡市に建てる冷凍加工場は広さ約3600平方メートル。総事業費4億円。来年1月から稼働する予定。

 海外展開は、4月にシンガポールで行われる飲食事業者向けの展示会で冷凍野菜を発表するのを皮切りに、東南アジアや欧米の和食レストランなどに売り込む。10年後に売上高6億円を計画する。

 京都市中京区の京都商工会議所で記者会見した山田社長は「海外を含め、多くの人に京野菜の旬の味を楽しんでほしい」と話した。



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