京都 <東日本大震災5年>笑顔の輪広がる物産展

2016年03月11日

京都 <東日本大震災5年>笑顔の輪広がる物産展 缶詰や菓子食べ支援を 中京

京都 <東日本大震災5年>笑顔の輪広がる物産展 缶詰や菓子食べ支援を 中京

東日本大震災 311

東日本大震災 311の記事一覧


東北産の缶詰や菓子を食べて東日本大震災の復興を応援してもらおうと、京都の学生団体「Walaugh(わらふ)」が11日に京都市中京区の新風館で物産展を開く。会場には横断幕を用意し、来場者に応援メッセージを書いてもらって後日生産者に直接届ける。わらふの学生は「東北のために何ができるか、見付けるきっかけにしてほしい」と呼びかけている。

 2014年に東北のボランティアツアーに参加した佛教大社会福祉学部3年の原田優香さん(21)が、被災者らと触れ合う中で、「私にも何かできることはないか」と考え、友人らと昨年2月に大学内で東北物産展を開催。3月11日には京都文化博物館(中京区)でも実施し、約15万円を売り上げた。

 その後、笑顔(laugh)の輪を広げようとわらふを組織し、現在は11人が加わる。原田さんは「物産展会場で多くの人に『頑張って』と声をかけられた。東北のことを考えている人が、これほどいるんだと改めて気付いた」と振り返る。

 今回はサバやサンマの缶詰、しょうゆせんべいなど9品を販売する。缶詰を製造する木の屋石巻水産(宮城県石巻市)の木村隆之副社長(61)は「会社も工場も全て津波で流されたが、さまざまな方の応援で売り上げは震災前の9割にまで回復した。学生の皆さんとつながれたことも励みに、感謝の気持ちを込めて缶詰を作り続けたい」と話している。

 午前11時?午後6時。問い合わせは原田さん(moti0501@yahoo.co.jp)。当日の収益の一部は、14日に出発する被災地へのバスツアーの費用にも充てる。ツアーには府内の学生など約40人が参加し、現地で地元ボランティア団体関係者から現状の説明を聞いたり交流する予定。



kyoto00glo at 06:01|PermalinkComments(0)