京都 相国寺南端の溝か 京都、室町時代の溝見つかる
2016年03月09日
京都 相国寺南端の溝か 京都、室町時代の溝見つかる
京都 相国寺南端の溝か 京都、室町時代の溝見つかる
同志社女子大今出川キャンパス(京都市上京区)の発掘調査で、相国寺の旧境内の南端を区切ったとみられる室町時代の溝が8日までに見つかった。現在の相国寺の敷地よりも境内はさらに南へ広がっていたとみられ、かつての相国寺の範囲を判断する際の貴重な史料となりそうだ。
同志社大歴史資料館が調査している。現場は同志社女子大の楽真館の北側。江戸時代の地図によると相国寺旧境内の南東部にあたり、塔頭の法住院があった。
相国寺旧境内の南限とみられる溝は幅2メートル、深さ1メートルで長さ22メートルにわたって見つかった。相国寺の敷地を区切った15世紀の溝と考えられる。これまでの発掘調査で相国寺旧境内の西端は判明していたため、おおよその範囲が分かってきた。
また、溝の北側には四角く区切られた南北9・5メートル、東西8メートルの16世紀の建物跡が見つかった。用途はよく分かっていない。
同志社大歴史資料館の若林邦彦准教授は「中世の相国寺の状況が分かり、西端と南端のめどが付いた成果は大きい。東端も現在の境内よりある程度、東へ広がる可能性がある」としている。
現地説明会は12日午後1ー3時。当日のみ発掘調査事務所TEL075(251)4202。
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