京都 出土品から見た京都の歴史 市考古資料館で特別展

2016年03月08日

京都 出土品から見た京都の歴史 市考古資料館で特別展

京都 出土品から見た京都の歴史 市考古資料館で特別展

京都市上京区の市考古資料館で、特別展示「京を発掘!出土品から見た歴史」が開かれている。日本史の舞台だった京都で行われた発掘調査で、年代ごとの歴史にちなんだ遺物を紹介している。

 展示は、市埋蔵文化財研究所による京都新聞での連載「遺物はささやく」が、新著「京を発掘!出土品から見た歴史」(京都新聞出版センター刊)として発刊されたのに合わせて企画。本に掲載された遺物を公開した。

 原始時代から古代、中世、近世以降と幅広い遺物が並ぶ。上里遺跡(西京区)から出土した約2500年前の近畿最古のコメをはじめ、北野廃寺(北区)の京都最古の瓦が目を引く。平安時代では、平仮名の歴史が遡る大きな発見となった藤原良相(よしみ)邸跡の仮名墨書土器や、堀河院跡から見つかった「いろは歌」が書かれた土器も久しぶりに披露されている。

 大きな遺物では、旧二条城築城に使われた石仏群や一条紙屋川で出土したキリシタン墓碑なども見られる。出土例が少ない小判もスポット展示している。

 6月19日まで(月曜休館、祝日の場合は翌平日休館)。無料。



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