京都市屋外広告物条例  京都らしさを 条例の影響考えるシンポ 下京 京都

京都の歴史的な景観を保全するため、看板の色や大きさを規制する「京都市屋外広告物条例」(2014年9月完全施行)について、その評価や影響を考えるシンポジウムが5日、キャンパスプラザ京都(下京区)であった。

 屋外広告物を活用した地域活性化の研究をする武山良三・富山大芸術文化学部教授が「京都らしいサインって、どんなデザイン?」をテーマに講演した。京都市が市民2000人に実施したアンケート結果で、約67%が条例について肯定的だったことを紹介し、日本の伝統や落ち着きを表すデザインが京都らしいと考えられていることを指摘。そのうえで、「今の京都は派手な看板が撤去された“すっぴん”状態。今後どんな看板が活性化につながるか、住民を交えて考えていく必要がある」と主張した。

 市の担当者や看板広告の事業者、学生らを交えたパネルディスカッションでは、「観光客目線だけの取り組みになっていないか」「看板の撤去で暗くなった夜間景観をどう生かすべきか」など、活発な意見が飛び交った。

 京都市では13年12月に約3万2000件の屋外広告物が条例違反とされたが、今年1月末時点で約9割が適正に改善されたとしている。