京都 全国の雲水232人、一斉座禅 京都・東福寺

2016年03月07日

京都 全国の雲水232人、一斉座禅 京都・東福寺

京都 全国の雲水232人、一斉座禅 京都・東福寺

日本の禅宗のうちの臨済宗14派と黄檗宗が合同して行う大法要を前に、京都市東山区の臨済宗東福寺派大本山・東福寺で6日、全国から集まった232人の雲水(修行僧)が一斉に座禅した。一切の身動きを禁じ静寂を保つ「止静(しじょう)」の時間に入ると、警策(けいさく)を打つ音だけが響いた。

 今年は中国・唐の禅僧で臨済宗宗祖の臨済義玄(ぎげん)1150年遠諱(おんき)、来年は日本の臨済宗中興の祖白隠慧鶴(はくいんえかく)250年遠諱の年に当たり、臨済宗黄檗宗連合各派合議所(中京区)は10日、同寺で50年に1度の遠諱(おんき)大法要を営む。そこで、宮城県から大分県までの僧堂(専門道場)から雲水が同寺に集まり、5?9日に「報恩大接心(おおぜっしん)」という修行を行っている。

 午前8時半すぎ、雲水たちは室町時代に建てられた禅堂に入って座禅を組み、拍子木と鈴の音を合図に止静に入った。歩いて巡回するベテラン雲水が、姿勢や心に緩みのある雲水の背中に左右4回ずつ警策を打つと、「パン」と乾いた音が響き、堂内の空気は2時間半の間、張り詰めた。

 期間中、雲水たちは座禅や托鉢(たくはつ)などさまざまな修行を行う。



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