京都 訪日客、高校生がもてなし 京都府教委、新年度から開始

2016年03月04日

京都 訪日客、高校生がもてなし 京都府教委、新年度から開始

京都 訪日客、高校生がもてなし 京都府教委、新年度から開始

京都府教育委員会は2016年度、府立高の生徒が海外からの観光客や修学旅行生をもてなす事業を新たに始める。訪日客が増えている機会をとらえ、生徒に外国語による観光名所の案内や伝統文化の紹介にチャレンジしてもらい、語学力向上や異文化理解に結びつける。

■名所案内/伝統文化紹介 語学力向上、異文化理解に

 「府立高生グローバル文化カフェ事業」。観光や修学旅行、留学などで来日した外国人を府立高に迎え入れ、生徒が世界文化遺産に登録されている社寺を案内したり、茶道や京料理の調理を一緒に体験したりする。海外の若者の間で関心の高いアニメや漫画をテーマに生徒同士が意見交換する案も挙がっている。府教委が府立高に対し、会場代などの経費を支援する。

 生徒は主に英語で海外客に接し、授業で身に付けた技能を実践する機会に生かす。外国人との会話への苦手意識をなくし、語学力を伸ばす意欲や将来の留学に結びつける狙いがある。京都文化を海外に発信する役割も期待されている。

 府立高には14年度、海外の高校の生徒や教員ら約1500人が訪れた。府教委は国際的に活躍できる人材の養成に力を入れており、府立高生と外国人との交流をさらに後押しすることにした。府議会で審議中の新年度当初予算案に事業費300万円を計上している。



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