京都 高速通信、京都府内全市町村に 伊根で光ファイバー整備

2016年03月04日

京都 高速通信、京都府内全市町村に 伊根で光ファイバー整備

京都 高速通信、京都府内全市町村に 伊根で光ファイバー整備

NTT西日本が京都府伊根町で進めてきた光ファイバーの整備が完了し、15日に超高速インターネット接続サービスを始める。関西電力の通信事業子会社ケイ・オプティコム(大阪市)やケーブルテレビ事業者のサービスを含め、府内の全市町村でブロードバンド(高速大容量、BB)環境が整う。

 府内では、NTT西と関電系の光ファイバーが普及しているほか、南丹市や笠置町、南山城村など官民11事業者がケーブルテレビを運営している。府によると、府内のBB整備状況は99%超で、残りの伊根町と京都市の一部で未整備だった。

 NTT西は、府内では2001年に京都市から光回線の整備を始め、インターネットの急速な普及に対応してサービスを加速させた。伊根町では、14年12月に町と結んだ連携協定に基づき整備を進めた。

 町は、光ファイバーを生かして観光客向けの無線LAN「WiFi(ワイファイ)」を整備するなど町内の活性化に役立てる。NTT西京都支店は「光ファイバーに町が付加価値を付けることで住民サービスの向上につながる」と期待する。

 光ファイバーは、大容量の情報を速く受送信でき、快適なインターネット利用が可能になる。府情報政策課は「防災や観光振興、地方創生などの面で効果が期待でき、全市町村で整備できたことは大きな意義がある」と指摘する。

 京都市内で未整備なのは、右京、左京、北の各区の一部。市は17年度までの2年間で右京、左京の両区で民間による整備を支援するため16年度当初予算案に負担金4億3千万円を計上した。市情報化推進室は「定住や移住の促進、空き家対策、農業振興につなげるためにもできるだけ早く対応したい」としている。



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