京都 行き先で返却OK、貸し自転車検討へ 京都市、宿泊施設と連携

2016年03月03日

京都 行き先で返却OK、貸し自転車検討へ 京都市、宿泊施設と連携

京都 行き先で返却OK、貸し自転車検討へ 京都市、宿泊施設と連携

京都市は、自転車観光の利便性を高めるため、借りた店と異なる場所でも返却できるレンタサイクル制度の検討に入る。レンタサイクル業者のほか、旅館やホテルとも連携して自転車の返却場所を多数確保する。観光シーズンの渋滞抑制や公共交通利用促進につなげる狙いもあり、4年以内の導入を目指すという。

 2日の市議会代表質問で、市が明らかにした。

 市によると、自転車観光が活発なヨーロッパの観光都市のレンタサイクルは、使い終えた地点で道路上の回収場所に置く方式が主流。欧州からの観光客も増加しているが、京都市中心部では道路上に回収場所を設置できるスペースが少ないため、客向けに自転車を貸し出す宿泊施設とも連携し、欧州に近い仕組みを検討する。

 今年夏以降に市や業者、有識者らで研究会を立ち上げる。利用者が、自転車を借りた店以外の店舗や宿泊施設、市営駐輪場などで返却し、受け取った店舗などが元の場所に戻すシステムづくり、業者間の費用負担を検討する。

 実現すれば、利用者は突然の降雨や疲労にも対応でき、マイカー観光の抑制や、経営難の地下鉄など公共交通機関と組み合わせた観光ルートの多様化にも役立つ。北から南にかけて緩やかな下り坂が続く市街地の特性から、北部の店で借りて南部の返却場所に返すという「疲れない」自転車観光も期待できるという。

 市は、保険加入や貸し出し客への安全教育に取り組む業者の認定制度創設も検討し、事故の防止や発生に対応する。



kyoto00glo at 06:08|PermalinkComments(0)