京都 金利下げ、京都・滋賀の金融機関も 日銀マイナス金利

2016年03月01日

京都 金利下げ、京都・滋賀の金融機関も 日銀マイナス金利

京都 金利下げ、京都・滋賀の金融機関も 日銀マイナス金利

日銀によるマイナス金利の導入を受け、京都、滋賀の金融機関が対応を本格化させている。滋賀銀行と京都中央信用金庫、京都信用金庫は29日、普通預金の金利を1日付でこれまでの年0・02%から0・001%に引き下げると発表した。事業性融資や住宅ローンなどの貸出金金利も今後一段と低下する見通しで、個人や企業に影響が広がりそうだ。

 京滋に本店を置く地方銀行2行と6信金のうち、29日までに普通預金の金利引き下げを実施、発表したのは、京都銀行を含む2行と京都北都信用金庫を含む3信金。住宅ローン金利の引き下げは、2行と京都中央、京都北都の2信金。

 日銀がマイナス金利導入を発表した後、いち早く動いたのは京都銀行だった。2月9日に一部の定期預金金利(2?5年)を年0・03%から0・025%に見直したのに続き、メガバンクの動きに歩調を合わせるように22日には普通預金金利を過去最低水準の0・001%に下げた。京都北都信金も24日に同じ金利に変更した。

 マイナス金利を受け、東京金融市場で長期金利(新発10年国債利回り)が初めてマイナス圏に突入するなど金融機関の資金運用環境は厳しさを増す。金融機関は事業性融資を伸ばして収益力を高めたいところだが「中小企業の設備投資意欲はまだ乏しく、資金需要はあまりない」(金融機関幹部)ため、預かり資産を増やして手数料収入を得る戦略を描いている。

 4月に頭取に就任する滋賀銀の高橋祥二郎副頭取は「持って行き場のない資金が増え、貸し出し競争は相当厳しくなる」とし、手数料収入につながるビジネスなどの非金利事業を強化する方針を示す。京都銀も預かり資産を伸ばすため、4月から販売担当者を500人に増員する。

 京都中央信金は、逆に一部の預金金利を優遇して預金量を増やし、投資信託や保険などの資産の取り扱い拡大を図る。退職金と相続資金の取得者向けに新たな定期預金の2商品を1日から取り扱う。



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