京都府「安全対策に疑念」 高浜原発緊急停止に募る不信

関電高浜原発4号機の原子炉緊急停止で、状況の把握や市町村への情報提供に追われた京都府防災・原子力安全課は29日、同原発で相次ぐトラブルに「再稼働前に説明を受けた安全対策にも疑念が生じる」と不信感を募らせ、昨年締結した安全協定に基づき、関電に原因説明や再発防止を求める。

 原子炉緊急停止の電話連絡が関電から府にあったのは発生7分後の午後2時8分。府は把握した情報を順次、府内全市町村にファクスで提供し、問い合わせにも応じた。高浜原発5キロ圏を含む舞鶴市には午後2時12分に関電から電話連絡があり、同28分には「環境への影響はない」とファクスが届いた。市は、防災行政無線などで広報する必要はないと判断した。午後6時15分に関電の担当者が市役所を訪れ経過を説明、市は安全確認の徹底を求めた。

 2月20日の冷却水漏れでは、関電から府への報告が約1時間半後、舞鶴市へは約2時間後と遅れた。今回は早かったが、府の担当者は「当たり前だ。今回は原子炉が停止しており、さらに重大な事態と言える」と指摘。舞鶴市の担当者は、相次ぐトラブルに「あってはならないこと。原因の調査を進め、速やかに報告してほしい。安全を再度確認して今後の工程を進めてほしい」と話した。

 市域の一部が30キロ圏に入る高島市の福井正明市長は「度重なるトラブルは市民の信頼を損なう」とコメントし、関電に徹底的な原因究明を求めた。