京都 子連れ女性の勤務応援 京都にシェアオフィス

2016年02月29日

京都 子連れ女性の勤務応援 京都にシェアオフィス

京都 子連れ女性の勤務応援 京都にシェアオフィス

 子どもを連れた女性の経営者や従業員を受け入れるシェアオフィスが3月1日、京都市下京区に誕生する。京都の女性起業家たちが立ち上げる運営会社「Megami(メガミ)」が在宅勤務などの女性を対象に開放する。起業家たちは「いろいろな生き方や働き方を応援し、働くすべての女性を笑顔が輝く『女神』にしたい」と話す。

 運営会社は、事務機器商社のウエダ本社(下京区)が全額出資して設立する。イベント企画や学童保育などを手掛ける小島雅子さん(34)=上京区=が社長に就任し、起業家仲間とともに下京区五条通堺町のウエダ本社ビルの一室にオフィスを開設する。

 オフィスは、事務スペースと、北山丸太の柱で囲んだ会議スペースを備え、子どもが遊べる床張りの広間も設ける。会社でも自宅でもない「第3の職場」として子育て中の起業家を受け入れるほか、福利厚生メニューとして企業に提案し、育児休業からの復職準備や時短勤務にあたる女性従業員に利用してもらう。セラピーや美容といったサービスも提供する。

 4月には女性の採用や昇進の機会拡大を図る女性活躍推進法が全面施行される。仕事と子育てを両立する環境整備に向けて社内託児所の開設や在宅勤務制度の導入を進める企業も多いが、小島さんは「子どもの人数や同居家族の有無、仕事内容によって希望する働き方は千差万別。中小企業に託児所の運営は難しく、在宅勤務では孤独な子育てに陥りやすい」と懸念を示す。

 子どもをそばに置いたまま就労できるオフィスの有効性を挙げ、「働く女性のキャリアアップを後押しして子育てを理由とした離職の防止にもつなげたい」という。



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