京都 【補選】自民党・谷垣氏が「擁立断念」求める

2016年02月28日

京都 【補選】自民党・谷垣氏が「擁立断念」求める

京都 【補選】自民党・谷垣氏が「擁立断念」求める

宮崎謙介・前議員の辞職に伴う衆議院京都3区の補欠選挙をめぐり、自民党の谷垣幹事長が京都府連に、独自候補の擁立を断念するよう求めました。

宮崎前議員が不倫問題で辞職した京都3区の補選への対応について谷垣幹事長はきょう府連を訪れ、党本部として擁立断念を提案。一方、府連側は主戦論を崩しませんでした。西田会長は、「(党本部が)はじめから不戦敗ありきのような発言があったのでそれはありえない」と話しました。ただ、告示が4月12日に迫る中、候補者の絞り込みには難航も予想されます。補選には、民主が、前回・前々回の衆院選で宮崎前議員に惜敗し、比例復活した泉健太・衆議院議員の公認を決めています。共産は、民主との選挙協力に含みを残し、おおさか維新の会は近く、擁立候補を決める構えです。
///////
ゲス不倫ショック!自民16年ぶり補選「不戦敗」…衆院京都3区

女性タレントと不倫をしたと報じられた宮崎謙介前衆院議員(35、自民党を離党)の議員辞職に伴う4月24日の衆院京都3区(京都市伏見区、向日市、長岡京市、大山崎町)補欠選挙への対応をめぐり27日、自民党は公認候補の擁立を見送る方針を固めた。党関係者が明らかにした。補選での「不戦敗」は、与党として異例の事態。ゲス不倫ショックが直撃した形だ。

 “ゲス議員”の辞職によりポッカリと空いた議席を、自民党が取り返すことを諦めた。この日午前、谷垣禎一幹事長(70)が党京都府連会長の西田昌司参院議員(57)に対して補選への候補の擁立を断念したいとの意向を伝えた後、党は見送りの方針を固めた。

 西田氏によると、会談で谷垣氏は次期衆院選を見据え「しっかり勝てる候補を選んでいきたい」と述べ、補選での擁立見送りに理解を求めた。党執行部は、宮崎氏が不倫を認めて辞職した経緯から特に女性からの反発が強く、候補者を立てても苦戦は必至だと分析。擁立を訴えてきた府連側は候補者探しを続ける構えだが、党執行部は公認申請があっても認めない考えを示している。

 自民党が補選で公認、推薦候補擁立を見送ったのは、2007年7月の衆院熊本3区補選以来、9年ぶり。ただ、この時当選した坂本哲志氏(65)は自民党系無所属だった。今回の京都3区のように、系列の候補がいない補選となると、00年4月の参院熊本補選以来、16年ぶり。与党の「不戦敗」は、異例の事態となる。

 決断について、政治評論家の後藤謙次氏(66)は「安倍首相の意向が強く反映されている」とした。「府連側は『候補者を出さないと草刈り場になる。たとえ負けるにしても候補者を出すべき』という考えだった。ただ、安倍首相は宮崎氏の影響で女性票が逃げることを気にしている。さらに、もし京都で候補を擁立すると、同日の北海道5区の補選や、その後の参院選にも波及すると考えています」。それならば、「戦わない」ことをベストの選択肢にしたという。

 政治評論家の浅川博忠氏(73)も同じく「(北海道で勝って)1勝1敗ではイーブン。それなら、“1勝1分け”で食い止めようという中央の消極的な決定です」。結果的に議席は奪われることになるが「自民の『1強多弱』と言われている中で、『多弱』に負けるインパクトは大きい。擁立しなければ『負け』にはならないという考え」と説明した。

 補選では、民主党が前回の選挙で比例復活した現職の泉健太氏(41)を公認。おおさか維新の会も独自候補の擁立を目指している。
/////
<京都3区補選>自民、候補者選定進まず


 宮崎謙介元衆院議員が女性問題を巡り辞職したことに伴う衆院京都3区補選について、自民党の谷垣禎一幹事長と西田昌司・京都府連会長(参院議員)が27日、京都市内で会談した。候補擁立に難色を示す谷垣氏と、擁立を強く主張する西田氏の間で話はまとまらず、記者会見した西田氏は「引き続き候補の選定を進める」とした。しかし、補選の告示が4月12日(24日投開票)に迫る中、具体的な候補者絞り込み作業は進んでいないという。

 西田氏によると、谷垣氏は党本部が擁立に慎重であることを改めて伝えた。これに対し、西田氏や同席した自民党の京都府議らから「厳しい選挙であっても擁立すべきだ」との声が相次いだ。

 同補選では、民主党が泉健太衆院議員(比例近畿)の公認を内定している。


/////
<京都3区補選>擁立巡り自民府連と谷垣幹事長が平行線

衆院京都3区補選(4月12日告示、24日投開票)に関し、自民党の谷垣禎一幹事長と党府連の西田昌司会長(参院議員)は27日、京都市中京区の府連で会談した。谷垣氏は候補者擁立には慎重な党本部の方針を伝えたが、西田氏は「候補の選定を進める」と主張し、話し合いは平行線に終わった。ただ、衆参ダブル選の可能性もささやかれる政治情勢を念頭に「本選挙に向けて京都3区で勝てる候補者を擁立する」点では両者一致したといい、府連は本選を視野に入れた補選の候補者選定を進める。

 補選の発端は3区の宮崎謙介元衆院議員が不倫を認めて議員辞職したこと。「育休」取得宣言をし、注目を集めていた中の不祥事で、逆風が強いとみる党本部は候補者擁立に消極的な姿勢を維持。「有権者に選択肢を与えるのが政権与党の責任」(西田氏)とする府連側との協議はまとまらないまま27日を迎えた。

 この日は谷垣氏と西田氏、3区の自民府議、京都市議ら総勢約30人が出席。西田氏によると、1人1人が意見を表明し「厳しい選挙だが擁立すべきだ」との発言が相次いだという。谷垣氏は「意見を重く受け止める」としたが「補選で慎重姿勢を言ってきたが、決して本選を諦めると言ったわけではない」と理解を求めた。

 西田氏は会談後の記者会見で「本選に向けて候補者を選び、その候補が補選に間に合えば当然擁立するのが私の意見だ」と強調した。選定の時期的なめどは「見えていない」とし、「経歴だけでなく人格や識見、人柄も含めて万人がこの方ならと思える方。京都にゆかりがあるというのも大事な要素」と候補者の条件を述べた。これまで西田氏は府連独自候補擁立の可能性にも言及してきたが、この日は「あくまで本選で勝ち抜ける人を用意する。補選に間に合うかが一番大事」と補選より本選の候補者選定を優先させる考えを示し、一歩トーンダウンした。

 補選では民主党が泉健太衆院議員(比例近畿)の公認を内定。おおさか維新の会も候補者を擁立する構え。共産党も対応を検討している。


/////



kyoto00glo at 06:00|PermalinkComments(0)