京都 RNA目印に細胞を選別 京大iPS研グループ

細胞内の遺伝子RNAを目印にして目的の細胞を高精度に選別する手法を、京都大iPS細胞研究所の齊藤博英教授のグループが開発した。高品質なiPS細胞の選別などにも応用が期待できる成果で、英科学誌サイエンティフィック・リポーツで23日発表した。

 細胞の選別には、細胞表面のタンパク質に結合する抗体を使う手法が一般的だが、選別に適当なタンパク質が見つかっていない細胞種もある。齊藤教授のグループは、特定のRNA(マイクロRNA)がないと光る蛍光分子を人工的に作製して細胞内に導入し、蛍光の有無で選別する手法を既に開発している。

 今回、蛍光分子を複数使うことで、分子の蛍光比を基に、より精度よく選別できることを確かめた。新手法では、4種類の分子を用いれば100種類の細胞を見分けられるという。

 iPS細胞を使った再生医療では、変異のあるiPS細胞などの目的外の細胞を見分けて除く必要がある。細胞内のマイクロRNAは、細胞の種類や成熟度が異なると分布が大きくことなるため、選別の標的として有望という。