京都府内初の水素補給所 大ガス、3月30日に営業開始

2016年02月21日

京都府内初の水素補給所 大ガス、3月30日に営業開始

京都府内初の水素補給所 大ガス、3月30日に営業開始

大阪ガスはこのほど、京都市南区上鳥羽北花名町に燃料電池自動車向けの水素補給所「上鳥羽水素ステーション」を整備した。京都府内では初めての完成で、3月30日に営業を開始する。

 大ガスが昨年4月に大阪府茨木市に開設した「北大阪水素ステーション」で製造した水素を専用トレーラーで搬入し、トレーラーから直接供給する。トヨタ自動車が2014年12月に世界で初めて市場投入した燃料電池車「MIRAI(ミライ)」の場合、5キロ分の燃料タンクを3分でフル充てんできる。5キロで約650キロ走行可能という。価格は1キロ当たり1188円。

 トレーラーは、燃料電池車6台分を満タンにする水素搭載能力を持ち、ステーションには別に6台分のボンベも常備する。総事業費は約3億円。当面は1日に2台程度の利用を見込んでいる。

 下京区で竣工(しゅんこう)式があり、本荘武宏社長が「温室効果ガスの排出削減につながる水素社会の実現に今後も貢献する」と述べた。

 市もミライを導入済みで、水素補給所の整備を大ガスに要望していた。

 水素補給所をめぐっては、JX日鉱日石エネルギーも3月7日までに伏見区羽束師菱川町に開設する予定。滋賀県では大津市富士見台の国道1号沿いに岩谷産業が設置済み。各社は今後も燃料電池車の普及状況をにらみながら整備を進めるとみられる。



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