京都 絹と3Dプリンターでランプシェード 京都、織物の可能性探る

京都工芸繊維大(京都市左京区)と京都府与謝野町の織物製造会社などが、絹織物と3Dプリンターで作った樹脂を素材にしたランプシェードを開発した。最新技術と独創的なデザインにより伝統産業の可能性を探る試みで、21日まで京都文化博物館(中京区)で展示している。

 同大学キョウトデザインラボの本年度プロジェクトの一つで、オランダから招へいしたデザイナー、ミッシェル・バッヘルマンさんと同大の木村照夫教授、法衣や寺社幕などを製造するエバラテキスタイルの江原政喜代表が昨夏から研究を進めてきた。

 研究チームは「繊細で軽い絹織物を生かして、立体的な造形表現ができないか」と模索した。丹後織物伝統の「紗(しゃ)織り」の技術を駆使して織り上げた厚さ約0・05ミリの絹2枚の間に、3Dプリンターで作ったポリ乳酸樹脂の幾何学文様のパーツを挟み、折ったり曲げたりして自由に形を作る方法を編み出した。

 製品として試作したランプシェードは、LEDの光が布越しに柔らかく届き、デザイン性の高いオブジェとしても楽しめる。

 江原代表は「丹後織物が新たな分野に使われることで、伝統の存続につなげたい」と期待する。入場無料。