京都 浮世絵で「東海道五十三次」の旅 京都で歌川広重展

「生誕220年 歌川広重の旅」展(京都新聞など主催)が19日、京都市下京区の美術館「えき」KYOTOで始まった。各地の名所を描いた浮世絵「東海道五十三次」がすべて並び、来場者は絵の中の旅人の目線で楽しんでいる。

 広重が江戸から京へ、東海道を歩いたのは1832(天保3)年。翌年、版元保永堂から「東海道五十三次」が刊行され、大ヒットした。同展は、平木浮世絵コレクション(東京都)の中から保永堂版初摺(ずり)を中心に計約90点を紹介する。

 色の階調など広重の意図が強く反映された初摺を、後摺と比べて展示。晴天や雨風、雪など豊かな四季を背景に、各宿場の風物や暮らしを生き生きと捉えている。旅姿の女性が振り仰ぐ視線の先に富士を描くなど、鑑賞者の視覚を誘導して旅を追体験させる工夫もあり、来場者は細部まで見入っている。3月27日まで。有料。