京都 西陣織の高級袋帯メーカーとして著名な(株) 破産開始決定

2016年02月19日

京都 西陣織の高級袋帯メーカーとして著名な(株)北尾織物匠が破産開始決定

京都 西陣織の高級袋帯メーカーとして著名な(株)北尾織物匠が破産開始決定

(株)北尾織物匠(TSR企業コード:641124139、法人番号:7130001002793、京都市上京区上立売通千本東入下る桐木町880、設立昭和35年1月、資本金2250万円、北尾茂夫社長、従業員10名)は2月12日、京都地裁へ破産を申請し2月15日、破産開始決定を受けた。破産管財人には橋本皇玄弁護士(弁護士法人みやこ法律事務所、同市中京区堺町通御池下る、電話075?211?4433)が選任された。
  負債総額は約5億円。
 
 昭和22年創業の西陣織メーカーで「錦繍」など高級袋帯を展開していたことで有名。技術力の高さから、製織品は「北尾の帯」として広く知られている。西陣織メーカーなどで組織する西陣織工業組合に設立から在籍し、業界発展の一翼も担っていた。
  京都府内に複数の工場を構え、平成初期には5億円を超える年間売上高をあげていたものの、着物離れに伴う市場規模の縮小に比例する形で、売上高も年々下落。近年の年間売上高は約1億円にまで落ち込み、採算も低調となっていた。適宜、リストラを実施するなどしたものの奏効せず、次第に資金繰りが悪化。今後、業績回復の見通しも立たないため、事業継続を断念し今回の措置となった。


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