京都 旧軍港の歴史発信、4都市が日本遺産申請 京都・舞鶴など

京都府舞鶴市は12日、旧海軍の鎮守府があった4市が合同で、文化庁が選定する「日本遺産」に申請したと発表した。日本の近代化の歩みを、軍港の歴史を伝える建物や食文化から体感するまち、としている。

 共同申請したのは神奈川県横須賀市、広島県呉市、長崎県佐世保市。タイトルは「軍港都市 横須賀・呉・佐世保・舞鶴 日本近代化の躍動を体感できるまち」。

 農漁村に人と先端技術が集まり、近代化を進め、海軍由来の食文化が浸透した土地と歴史を物語る文化財として、舞鶴市の赤れんが倉庫群(重要文化財)や肉じゃがなどのレシピが載る「海軍割烹(かっぽう)術参考書」、呉市の旧呉鎮守府指令長官官舎(同)、横須賀市の東京湾要塞(ようさい)跡猿島砲台跡(国史跡)、佐世保市の旧佐世保無線電信所(重文)などを挙げている。

 舞鶴市は旧鎮守府水道施設(重文)や砲台などの旧要塞、海軍工廠(こうしょう)遺構、軍港引き込み線トンネルなど市内の明治から大正にかけての近代化遺産を網羅。「近代化の歴史を新たな視点と物語でアピールし、クルーズ船寄港などを働きかけ、都市連携で国内外に発信したい」(同市)という。

 日本遺産は初回の昨年4月、府南部の「日本茶800年の歴史散歩」など18件が認定。府県をまたがるものとして「近世日本の教育遺産群」(茨城県水戸市、岡山県備前市など)などがある。