京都 <宮崎議員辞職へ>京都3区、補選へ奔走

2016年02月13日

京都 <宮崎議員辞職へ>京都3区、補選へ奔走

京都 <宮崎議員辞職へ>京都3区、補選へ奔走

女性タレントとの不倫問題で自民党の宮崎謙介衆院議員が辞職表明した12日、主要各党は今後実施される見込みの補欠選挙(4月24日投開票の見通し)の対応に追われた。宮崎氏の地元・京都3区は自民、民主が接戦を繰り広げてきた激戦区で、共産も根強い支持がある。各党の思惑や駆け引きも絡み、夏の参院選の前哨戦に向けて走り始めた。

 自民党京都府連会長の西田昌司参院議員は12日夜、京都市の府連で記者会見し「国民、府民におわび申し上げる」と陳謝。さらに「責任与党として3区の議席は守らなければならない」と語り、補選に候補者を擁立する考えを示した。公明党京都府本部は支援を検討する。また、宮崎議員は同日夜に謝罪のため府連を訪れたが、報道陣の質問には答えなかった。

 民主党京都府連会長の泉健太衆院議員は京都市内で取材に応じ「重要な国会論戦の時期に水を差す大変残念な問題だ」と語った。2012年と14年の衆院選では京都3区で宮崎氏に惜敗して比例復活しており、補選には自身が出馬する意向だ。

 共産党京都府委員会は候補者選定作業に着手。共産は参院選で野党共闘を呼びかけているが、過去には京都3区で小選挙区を制したことも。渡辺和俊府委員長は「できるだけ早く中央委員会に公認申請したい」と語った。

 おおさか維新の会の支部にあたる「京都維新の会」の田坂幾太代表は「地元として戦う意思はある」。松井一郎・おおさか維新の会代表は東京都内で「良い人物を発掘し、関西だからやりたい」と意欲を示した。

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【各党】宮崎議員“不倫辞職”受け早くも補選への動き


不倫報道で議員辞職に追い込まれた自民党の宮崎謙介衆院議員が、おわびのため地元京都に戻りました。各党は4月の補欠選挙に向け動き始めています。

国会議員として初めて育児休業を取ることを宣言していた自民党の宮崎謙介議員は、週刊誌の不倫報道を受けて会見し、議員辞職を表明しました。宮崎氏は12日、地元京都の自民党・京都府連本部を訪れ、関係者らに謝罪したということです。宮崎氏の辞職で、京都3区の補欠選挙が4月24日に投開票されることが決まり、自民党・京都府連は「宮崎氏の問題があったからといって候補者を立てないのは無責任」として、候補者を擁立する方向で調整しています。対する民主党は、前回の衆院選で宮崎氏に僅差で競り負けた泉健太衆院議員(41)の擁立を決めています。また、おおさか維新の会と共産党も候補者を立てる方針です。
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【不倫・宮崎議員辞職表明】「急いで選考に」「民主が盛り返すのも…」京都3区、4月補選に各党おおわらわ



育休取得を主張しながら、妻の出産直前の不倫を認め、12日に議員辞職願を提出した自民党の宮崎謙介衆院議員(35)=京都3区。3月15日までに辞職が認められれば、4月24日に同区の補選が実施される。夏の参院選を前に、突然発生した事態に府内の各党もさまざまな反応を見せた。

 宮崎氏が所属する自民府連の寺田一博幹事長は「対応は府連会長(西田昌司参院議員)に一任する」とコメント。その西田会長は12日午後7時から京都市中京区の府連本部で「最近生じた事案について」とする会見を開くなど対応に追われた。

 前回衆院選で宮崎氏を推薦した公明党。府本部幹事長の山口勝府議は、「議員としても家庭人としても許されない行為だっただろうし、辞めるに値する」とばっさり。補選については「(自民候補が擁立されても)無条件で推薦という形にはならないのではないか」と述べ、まずは自民から事態の説明を求める考えを示した。

 一方、民主は前回、京都3区で落選し、比例復活した府連会長の泉健太衆院議員が補選出馬に意欲。府連の関係者は、泉議員が辞職した場合、比例代表近畿ブロックの同党の比例名簿で次点の北神圭朗元衆院議員が繰り上がり当選することについてふれ、「これは好機だ」と話していた。

 共産府委員会の渡辺和俊委員長も「国会議員として失格」と宮崎氏を批判したうえで「当然急いで候補者選考に入っている」と候補者擁立に前向きな姿勢を見せた。

 さらに、14日投開票の八幡市長選の候補者を推薦している京都維新の会の豊田貴志京都市議は、「寝耳に水の話だ。八幡市長選が終わらないと…」と話し、補選への候補者擁立については明言を避け「自民党1強も厳しいが、民主が勢いを盛り返すのもやりづらい」と話していた。

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【不倫・宮崎議員辞職表明】「公募だから…」「政治姿勢にも問題」身内の自民京都府連会長お怒り…将来復活?「そんな資格なし」


自民党の宮崎謙介衆院議員(35)=京都3区=が不倫騒動を認め、辞職願を提出した12日、所属する自民党京都府連会長の西田昌司参院議員は京都市中京区の府連本部で会見を行い、「有権者にご迷惑をかけ申し訳ない」と陳謝した。西田氏は、今回の問題について宮崎氏から報告や相談がなく、同日の辞任会見後に初めて説明を受けたとし「憤りの気持ちはある」と言及。「まずは京都で支援者やわれわれと意見交換してから決めるべきだった」と批判した。

■傲慢さが反発招いた

 会見で西田氏は今回の問題について、「党の公認候補として出した人物。国民や府民におわびを申し上げる」と陳謝したものの「根本的には彼個人のプライバシーだが、大きく報道されることになった原因は育休問題について間違ったアプローチの仕方をしていたから。そのことに対する謙虚さのなさ、傲慢さが反発をまねいた」と分析した。

 「本人から一切連絡も報告もないので驚いていた」という西田氏。この日、宮崎氏が会見を終えた後、午後2時過ぎに宮崎から事情の説明を受けたという。

 議員辞職すれば、補選が行われることになり、地元府連としては公認の擁立など検討することも多いが、地元の府連トップに連絡もなく、辞職を決めたことに、西田氏はカンカン。

 宮崎氏を支えてきた京都3区の地方議員にも説明する必要があり、この日は京都3区の地方議員を召集。宮崎氏も急きょ京都に戻り、説明をさせることにしたという。

 この日夜、京都府連本部には、宮崎氏も姿を見せたが、西田氏らが行った謝罪会見には同席せず、報道陣らの問いかけにも終始無言だった。

■政治姿勢も問題

 宮崎氏の知名度が一気にあがったのが育休宣言。会見で西田氏は「なぜこうなったかは政治姿勢にも問題がある」と語った。

 西田氏は「育児のために休むことは否定しないが、国会議員として主権者の代弁者として仕事する人間が一般市民と同じように当然の権利としてするのは本来おかしい」と宮崎氏の主張を否定。

 「自分たちが子育てすることを、謙虚な気持ちで理解してもらえないか、というべきなのに、権利であると勘違いした。結局は自ら傲慢さが反感となり、今回の問題につながった」と切り捨てた。

■補選どうなる

 補欠選挙は4月に予定されることになるが、京都3区の補選については「与党として3区をそのまま空白にするのは参院選にも重大な影響がでる」とし、擁立作業を進めることを明らかにした。

 一部には擁立を見送るべきだという声もあったというが、西田氏は「(宮崎氏)個人の問題と、与党としての責任は別。しっかり与党としての議席は守らないといけない」と語った。

 宮崎氏は、東京都出身で早稲田大学卒業。自民党の公募に応じ、平成24年の衆院選で京都3区から立候補して初当選し、26年の衆院選で2期目の当選を果たしたという経緯があったが、西田氏は宮崎氏が公募選出の議員だったことにも言及した。

 西田氏は「公募は今回の問題の発端でもあったような気がする」と指摘。

 「われわれは宮崎氏の私的な活動を知らなかった。公募は経歴学歴で人を選ぶことになりがちだ」としたうえで、「人間そのものをみた上で候補者を選定しないと起こりうるし有権者に迷惑もかける」と語り、今後は「地元京都にゆかりのあるよく知っている人を中心にお願いすることになるかと思う」とした。

 宮崎氏が辞職会見のなかで、将来的に議員としての復活に意欲を見せたことについては、西田氏は「そんな資格はない。党も離れてもらうべきだ」と切り捨てた。

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【不倫・宮崎議員辞職表明】「不倫と育休は別問題」「やめて当然」地元からも辛辣な声

不倫報道などをきっかけに議員辞職を表明した宮崎謙介衆院議員(35)=京都3区。育休発言をきっかけに知名度も上昇し、地元でも期待を寄せられる存在になりつつあった宮崎氏だが、疑惑の浮上に地元京都の有権者や政界関係者たちからは冷ややかな声や辛辣な批判が相次いでいた。

 宮崎氏は、東京都出身で早稲田大学卒業。自民党の公募に応じ、平成24年の衆院選で京都3区から立候補して初当選。26年の衆院選で2期目の当選を果たしていた。

 議員辞職という決断に、所属する自民党京都府連の幹部の一人は「夏の参院選を間近に控えた時期ということもあって、早急に決断したということになるのかもしれないが、党としてのイメージダウンは避けられない」とショックを隠せない様子だった。

 地元の有権者たちからは辛辣な批判が相次いだ。

 地元選挙区にあたる京都市伏見区のアルバイトの男性(63)は「やめて当然。これまでの対応も含めて有権者をバカにしているとしか思えない。選挙のときはもっと人をみて選ばないといけない」と吐き捨てるように話した。

 また、同じく伏見区の男性(65)は「甘利明前経済再生担当相の金銭授受疑惑もあったが、もう、自民党自体があかんのではないか。こんな不祥事続きでは、自民党を信用できなくなる」と指摘。宮崎氏についても「自分は投票しなかったが、あいつはやめて当然だ」。

 京都市北区の私立大学4年生の女子大生(22)は「彼がやめることにはなんとも思わないが、不倫と育休は別問題。今回の問題のせいで育休議論にも影響するのが心配だ」と話していた。


 

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kyoto00glo at 06:00|PermalinkComments(0)