京都 祇園祭山鉾保存を米財団支援 大船鉾会所改修に助成金

 世界的な非営利民間組織のワールド・モニュメント財団(本部・米ニューヨーク)は10日、祇園祭の四条町大船鉾保存会(京都市下京区)が進めている会所改修事業に、28万2150ドル(約3300万円)を助成すると発表した。

 会所は、下京区新町通四条下ルの西側にある木造2階建ての京町家で、1933(昭和8)年に建てられたという。敷地は149平方メートル、延べ床面積は262平方メートル。昨年6月に保存会が購入した。

 会所は山鉾の拠点施設で、解体した山や鉾の部材や懸装品の保管、町内行事に利用する。テナントとして一部を貸し出すこともある。

 幕末の大火で焼失した大船鉾を出す四条町は、明治維新後の1877年ごろに別の場所にあった会所を手放した。このため、2014年に鉾を復活させてからも、隣接する池坊短大や民家で神事を行ったり、懸装品を飾ったりしていた。

 保存会によると、今夏の祭りでは吉符入りを実施、会所2階から鉾へ上がれるようにする。改修は、市景観まちづくセンターとNPOの京町家再生研究会、社団法人の京町家作事組が来夏までに終わらせる。

 助成は米フリーマン財団が協力した。ワールド・モニュメント財団日本代表の稲垣光彦さんは「京町家は、祇園祭という無形文化遺産を支える役割を担っていることを知ってもらうきっかけになれば」と話した。