京都 あの「春画展」が京都へ。京都限定展示作品も

2016年02月11日

京都 あの「春画展」が京都へ。京都限定展示作品も

京都 あの「春画展」が京都へ。京都限定展示作品も

京都の細見美術館で春画の展覧会が開催されている。期間は4月10日まで。

同展では日本おける「春画」文化を紹介する。「春画」は江戸時代には笑い絵とも呼ばれており、性的な事柄と笑いが同居した芸術性の高い肉筆画や浮世絵版画の総称ともいえる。
特に欧米では、19世紀末ジャポニスム時代以降、高い評価を得てた。近年においては、2013年から2014年にかけて大英博物館で開催された「春画 日本美術における性と楽しみ」展が大きな話題を呼んだことも記憶に新しい。

今回のイベントは、東京の永青文庫で2015年に開催された日本初の「春画展」が京都に巡回することになったもの。デンマークのコレクターをはじめとして、日本の美術館・研究所や個人が秘蔵する鈴木春信、鳥居清長、喜多川歌麿、葛飾北斎といった浮世絵の大家による「春画の名品」が勢揃いする。

また京都の西川祐信や大坂の月岡雪鼎の作品を通じ、上方ならではの春画の魅力に迫り、狩野派や土佐派・住吉派と春画との関係も探る。大名から庶民にまで広く愛された肉筆と浮世絵が一堂に揃うまたとないこの機会に、「春画の魅力」を堪能してほしい。

◆日時
2016年2月6日-2016年4月10日 
10:00-18:00(入館は閉館の60分前まで)
※前期 2月6日(土)-3月6日(日)   後期 3月8日(火)?4月10日(日)
※3月18日以降の金・土曜日は午後8時まで開館

◆休館日
休館日 毎週月曜日(3月21日は開館)

◆料金
一般 1,500円
※18歳未満の方は入館いただけません。
受付にて、年齢のわかるものをご提示いただく場合があります。身分証等をご持参ください。

※イベント情報は諸状況で場所・日程・時間等が変更する場合がございます。事前に最新情報をご確認の上お出かけください。
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京都で18禁「春画展」 愛の営み鮮やかに、平安時代の「禁断愛」模本も

 細見美術館(京都市左京区岡崎最勝寺、TEL 075-752-5555)で現在、「春画展」が行われている。

  春画トランクスなどグッズも充実

  春画は、性的な事柄と笑いの同居した芸術性の高い肉筆画や浮世絵版画の総称で江戸時代には「笑い絵」とも呼ばれる。大名や武士、庶民までが楽しまれたが、明治期から恥ずべきものとして秘匿されるようになった。25年前から無修正で出版はされていたが、日本では春画だけの展覧会は行われてこなかった。

  昨年、東京・永青文庫で行われた展示では、3カ月弱で約21万人が来場するなど大きな反響を呼んだ。京都展では、その後見つかった作品など同会場限定の12点を含む全135点を展示。新たに春画のルーツを探るコーナー「京都と春画」も設けられた。伊勢神宮に奉仕するため、潔斎(けっさい)していた済子女王と、警護の武士・平致光の平安中期の密通事件をモチーフにした「小柴垣草紙絵巻」の模本など嵯峨・野々宮を舞台とした作品や、京都の絵師・西川祐尹の作品が京都限定で並ぶ。

  同実行委員長の淺木正勝さんは「明治以来、春画だけの展示ができなかった。風穴を開けたいと思い、東京で多くの方に春画の魅力を知っていただけた。京都の方にどのような反響があるかも楽しみ」と期待を寄せる。同副会長の浦上満さんも「本物の迫力を見てもらいたい」と話す。

  国際日本文化研究センター(西京区)で春画を研究する早川聞多名誉教授は「平安末期から鎌倉時代に生まれた仏教的な人間観を背景に生まれてきた。春画は性を正面から捉えようとする重要な視点を育んできた。単なる巡回展でなく、充実した研究や興味が充実し、膨らんでいることが見て取れる」と話す。

  開催時間は10時-18時(入館は閉館の60分前まで)。月曜定休(3月21日は開館)。入場料=1,500円(18歳未満は入館禁止)。前期=2月6日-3月6日、後期=3月8日?4月10日。
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