京都 犯罪予測システム、全国初導入 京都府警

都府警は、過去の犯罪傾向を分析して性犯罪やひったくりなどの発生を予測し、事件の未然防止を図る「予測型犯罪防御システム」を導入する。日々起きる犯罪情報を集積し、予測して防犯に役立てる全国初の取り組みで、10月から運用を始める。

 刑法犯認知件数が減少傾向の中、減少率が低い性犯罪や、窃盗などの街頭犯罪を未然に防ぐ新たな対策として、府警は昨年から同システムの開発に取り組んできた。

 システムは、実際に発生した犯罪のほか、犯罪に至らない児童らへの声かけ事案や不審者情報を一元的に集約して分析し、事件の発生を予測する。府警刑事企画課が、過去10年分の犯罪データや犯罪学の視点を活用し、性犯罪や車上狙い、ひったくりなどの犯罪を対象に発生日時や地域などを推測する。

 起きる可能性が高い犯罪情報が、時間帯やエリアに応じて地図上に表示される。1日に数回更新される情報を、府内全25署や各交番のパソコンから警察官が閲覧し、パトロールや防犯ボランティアの見守り活動などに生かす。一般市民には公開しない。

 府警は10月から本格的に同システムの運用を始める。5年間の計画で、随時、実績を検証し、精度を向上させる。府の新年度当初予算案に運用費など5900万円を盛り込んだ。

 同課は「担当部署を超えて集めた情報を生かし、犯罪が凶悪化する前に犯人逮捕につなげたい。効率的にパトロールし、府民の体感治安を高めたい」としている。