京都 四条通歩道拡幅は賛否並ぶ 京都市長選投票分析

京都市の四条通歩道拡幅事業をめぐり、市民の賛否が割れていることが、7日の市長選で行った京都新聞社の出口調査で分かった。投票を済ませた1800人に事業の賛否を尋ねたところ、「賛成」36・8%(663人)、「反対」34・9%(628人)と賛否がほぼ並んだ。現職市長が進めた事業の是非は市長選の争点の一つになったが、新人2候補は批判票を取り込めなかった。

 四条通の歩道拡幅は昨年10月に完成し、烏丸?川端間(約1・1キロ)の車道を4車線から2車線に減らした。人と公共交通優先を掲げた市の「歩くまち京都」の象徴的な取り組みだが、工事中の昨春には大渋滞を引き起こした。

 調査は市内全11行政区の計30投票所で行った。賛否のほか、「分からない」も26・0%(468人)いた。歩道拡幅した区域に近い下京区・洛央小の投票所では、反対(23人)が賛成(21人)をやや上回った。

 四条通歩道拡幅をめぐって市長選では、3選を果たした門川大作氏=自民党、民主党、公明党、社民党府連推薦=の対立候補だった本田久美子氏=共産党推薦=が「トップダウン」と手法を批判し、車の流入規制を訴えた。三上隆氏は4車線への復元を掲げた。自民の衆院議員が門川氏の応援演説で「もっと住民と話をしないといけない」と苦言を述べる場面もあった。

 だが調査では、反対と答えた人の53・0%が門川氏に投票。本田氏へは40・1%、三上氏は3・3%で、両氏は批判票を取り込めなかった。

 支持政党別では、自民が賛成40・8%、反対31・4%、民主は賛成37・9%、反対39・8%、公明は賛成44・6%、反対17・0%、共産は賛成21・2%、反対54・2%。支持政党のない無党派層では賛成36・1%、反対32・2%だった。

 8日に記者会見した門川氏は「人が歩くことを中心とした社会、公共交通優先のまちづくりをぶれずに進める」と強調する一方、調査結果を受け「趣旨が十分に市民に伝わっていない点は反省し、お伝えしたい。ソフト面の課題にも取り組む」と述べた。