京都府一般会計、最大の9639億円 16年度予算案

2016年02月10日

京都府一般会計、最大の9639億円 16年度予算案

京都府一般会計、最大の9639億円 16年度予算案

京都府の山田啓二知事は9日、2016年度一般会計当初予算案が過去最大規模の9639億4500万円になると明らかにした。15年度2月補正予算案(117億円規模)と一体の「14カ月予算」と位置付け、補正額を含む前年度比は0・8%増。昨秋策定の地方創生総合戦略に基づき、少子化対策や女性支援、地域振興に重点配分する。

 歳出で、少子化対策として保育所や放課後児童クラブの定員増、保育人材の確保に約37億円を充てる。京都市南区の京都テルサに「きょうと子育てピアサポートセンター」を設け、市町村やNPOと連携し、子育て世帯を支援する。働く女性の地域活動やNPOへの参加を促す補助のほか、女性が就農しやすい環境改善や農機具開発で京都企業と協力する。

 地域振興では、府北中部で観光振興キャンペーン「森の京都」を催し、10月に全国育樹祭、春に森林でのファッションショーを予定する。昨年を目標年に府北部で行った「海の京都」のにぎわいを継続するため、観光振興組織(DMO)を新設する。「京都観光会議」を府観光連盟内につくり、民泊問題や、人材育成の検討・提言を行う。

 文化関係で、歴代の府文化賞受賞者でつくる「京都文化芸術会議」を設立し、府の文化行政について助言を受ける。北陸新幹線の敦賀以西(福井県敦賀市?大阪市)延伸で、舞鶴市や京都駅を通過するルートのPRで200万円を計上するが、「文化庁京都移転と同様、国の動きや決定に合わせて本格的な予算措置を考える」(山田知事)。

 府税収入は前年度より200億円多い3千億円台の見込み。事業見直しで92億円、人件費で11億円の歳出を削り、税の徴収率向上などで新たに歳入12億円を増やして約115億円の財源を確保する。17日開会の2月府議会に提案する。



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