京都 中学英語教員にTOEIC目標 京都府教委、設定へ
2016年02月09日
京都 中学英語教員にTOEIC目標 京都府教委、設定へ
京都 中学英語教員にTOEIC目標 京都府教委、設定へ
京都府教育委員会は新年度から、京都市を除く府内の公立中学校の英語科教員に英語能力試験TOEICで英検準1級に相当する730点以上の得点目標を課す方針を固めた。国が掲げる2017年度内に中学教員で英検準1級以上50%という目標にとどまらず、100%に限りなく近づけ、指導力向上に結びつける。
TOEICは英語のコミュニケーション能力を測るテストで990点満点。得点が明示されるため、英語の実力や弱点を把握しやすいのが利点とされる。府教委は公立中学の英語科教員の研修にTOEIC受験を組み入れ、受験料を負担する。730点に届かなかった教員は追加講習を受けさせた上で、再度挑戦してもらう。最終的に得点目標に達しなくてもペナルティーは科さないとしている。
国際化が進む中で将来を担う世代の英語力向上が課題になっている。指導する側の中学校の英語科教員で英検準1級以上かそれに相当する資格を取得しているのは全国、府とも28%台(14年度)にとどまる。中教審が16年度中に答申する次期学習指導要領では中学校の英語科の授業は基本的に英語で行うことが盛り込まれる方向ということもあり、府教委は教員の指導力底上げには共通目標が必要と判断した。
他府県では、和歌山県が15年度から公立中学・高校の英語科教員の研修にTOEIC受験を取り入れているが、得点目標は課していない。
府教委は、新年度当初予算案に負担する受験料など事業費を盛り込む予定で、府議会で可決されれば実施する。
kyoto00glo at 06:08|Permalink│Comments(0)