京都 皇室ゆかりの美術品公開 京都国立博物館「平成知新館」

2016年02月07日

京都 皇室ゆかりの美術品公開 京都国立博物館「平成知新館」

京都 皇室ゆかりの美術品公開 京都国立博物館「平成知新館」

 京都国立博物館の平成知新館(京都市東山区)で、特集陳列「皇室ゆかりの名宝」が開かれている。歴代天皇や王朝に仕えた貴族、皇室に縁の深い門跡寺院に関する美術品や工芸品約30点を公開している。

 1620年に徳川秀忠に招かれた後水尾天皇が二条城へ行幸した場面を描いた屏風(びょうぶ)が目を引く。禁裏から中立売御門を経て二条城へ向かう豪華な行列から、当時の朝廷と江戸幕府の関係がみてとれる。また、孝明天皇が攘夷祈願のために上賀茂神社と下鴨神社に行幸する場面を描いた屏風は見る人に幕末の様相を感じさせる。

 後宇多天皇像(重要文化財)をはじめ、歴代天皇を描いた肖像画も多い。平安末期に存在感を示した鳥羽天皇(同)や崇徳上皇(同)、後白河法皇が並ぶ絵像は見応えがある。

 21日まで(月曜休館)。有料。



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