京都 幼稚園プール事故・園長ら不起訴

2016年02月06日

京都 幼稚園プール事故・園長ら不起訴

京都 幼稚園プール事故・園長ら不起訴

京都市の保育施設で4歳の男の子が水遊び中に死亡した事故で京都地検は、両親から刑事告訴されていた当時の園長ら4人を嫌疑不十分で不起訴処分としました。

2014年7月、京都市上京区の「せいしん幼児園」のプールで、榛葉天翔君(当時4)が水遊び中に死亡しました。両親らは去年3月、「施設側が安全管理を怠った」などとして当時の園長ら4人を業務上過失致死の疑いで刑事告訴していました。京都地検は5日、「公訴するに足りる十分な証拠が集まらなかった」として、4人を不起訴処分としました。父親の英樹さんは、「極めて残念で到底納得できない」とコメント。代理人の弁護士は、「検察審査会への申立ても含めて検討したい」としています。
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プール事故死、前園長ら不起訴 京都地検

京都市上京区の保育園「せいしん幼児園」で2014年夏、プールで遊んでいた榛葉天翔(しんばあもう)君=当時(4)=が死亡した事故で、京都地検は5日、両親が業務上過失致死容疑で告訴していた当時の園長ら4人を不起訴処分(嫌疑不十分)にした。遺族の弁護士は「検察審査会への申し立ても含め、ご両親の意向に沿って検討したい」としている。

 地検の矢本忠嗣次席検事は「捜査の結果、公訴を提起するに足りる十分な証拠の収集には至らなかった」とコメントした。

 プール事故の防止策をめぐっては、11年に神奈川県大和市の幼稚園で、男児がプールで溺れて死亡した事故を受け、厚生労働省がせいしん幼児園事故の1カ月前の14年6月、監視に空白を生まないよう、指導者とは別に監視専従者を配置することなど、事故防止の留意点を各自治体に通知した。

 京都市は特別監査をし、せいしん幼児園が通知を受けながらそれに基づいた監視体制を取っていなかったとの報告書をまとめ、地検が園の対応と天翔君の死亡の因果関係をどう判断するかが注目されていた。

 事故は14年7月30日午後2時ごろ、他の園児とプール遊びをしていた天翔君が水面にあおむけで浮いているのが見つかり、8月6日、搬送先の病院で低酸素脳症で死亡した。

 父親の英樹さん(44)は弁護士を通じて「処分結果は極めて残念で納得できない」とのコメントを出した。せいしん幼児園を運営する正親福祉会は「ご遺族の悲しみを重く受け止め、適切な施設運営の確立に努力したい」と文書を出した。

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