京都 エジプト文明の美一堂に 京大博物館、資料整理完了

2016年02月04日

京都 エジプト文明の美一堂に 京大博物館、資料整理完了

京都 エジプト文明の美一堂に 京大博物館、資料整理完了

旧石器時代からローマ時代に至る国内最大級のエジプト考古学資料を持つ京都大総合博物館(京都市左京区)が3日までに、所蔵品1500点すべての整理を終えた。明治期から昭和期にかけて英国の研究所などから贈られた資料で、エジプト文明の高い美意識や工芸技術を伝える。同館で一部を2月中旬から順次展示する。

 文明の夜明け前から強大な帝国に組み込まれたローマ時代まで、エジプトがくぐり抜けた多彩な歴史を一望できる。

 エジプト文明初期の第1王朝時代(紀元前3000年ごろ)の象牙製獅子像や末期王朝時代(紀元前8?4世紀)の甲虫型の護符「スカラベ」など、手のかかった彫刻品は古代エジプトの繊細な美的感覚を象徴している。

 同館の村上由美子准教授は「同じエジプトの資料でありながら時代によってまったく異なる文化が入っている。さまざまな面を持つこの地域の理解につながる」と話す。



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