京都 舞妓しっとり、豆まき 京都・八坂神社
2016年02月03日
京都 舞妓しっとり、豆まき 京都・八坂神社
京都 舞妓しっとり、豆まき 京都・八坂神社
節分行事が2日、京都市内の社寺で始まった。
東山区の八坂神社では、京の花街から訪れた舞妓が豆をまき、参拝者の招福を祈った。
午後1時、舞殿で先斗町歌舞会の舞妓が舞踊を奉納し、しっとりとした舞が参拝者を魅了した。舞妓たちと年男、年女が豆をまき、袋に入った豆が次々と宙に舞うと、舞殿を囲んだ参拝者が手を伸ばして求めていた。
弥栄雅楽会の演奏や宮川町歌舞会による豆まきもあった。埼玉県川越市から訪れた美容師佐藤紗子さん(30)は「何とか落ちた豆を拾えた。残り物には福がある。いい年になりそうなので、ぜひ縁結びをお願いしたい」と話していた。
3日は、花街では午後1時に祇園甲部、午後3時に祇園東の各歌舞会による奉納舞踊と豆まきがある。
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八坂さんに壬生寺に…京都市内各地で「節分祭」始まる
節分(3日)を前に、2日、京都市内の寺や神社などで節分祭が始まり、多くの観光客らがつめかけた。
壬生寺(中京区)では、厄除けや開運を祈願する「節分会」が始まり、国の重要無形民俗文化財に指定されている壬生狂言の演目の1つ「節分」が上演された。
「節分」は、人間に化けた鬼が女主人に言い寄り、豆を投げられて追い払われる物語。笛や太鼓の音色に合わせ、ユーモラスな動きで演じる鬼の姿に観客からは笑い声や拍手がわいた。
八坂神社(東山区)でも、花街の舞妓(まいこ)らがあでやかな姿で舞踊を奉納後、年男や年女の氏子らとともに小袋に入った豆をまき、1年の無病息災を願った。
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節分 まいて化けて…芸舞妓 華やぐ京
節分を前にした2日、府内各地で関連行事が催された。
東山区の八坂神社では節分祭があり、あでやかな着物姿の芸舞妓まいこらが豆をまいた。花街・先斗ぽんと町と宮川町の芸舞妓らがそれぞれ舞殿で舞踊を奉納。「福は内」の掛け声で袋に入った豆をまくと、参拝者が福をつかもうと手を伸ばしていた。
3日も午後1、3時に行われ、祇園甲部と祇園東の芸舞妓が参加する。
同区の飲食街などでは、芸妓らが仮装して客をもてなす花街の行事「お化け」があった。
普段と異なる格好をして、鬼や災いをやり過ごす風習。この日、同区の京料理店では祇園東の芸妓がコミカルな太鼓持ちの格好で登場し、舞踊「俄にわか獅子」などを披露した。芸妓の美晴さんは「いつもと違う花街の雰囲気を楽しんでもらいうれしおす」と話した。
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紫式部ゆかり廬山寺で邪気払い開運「鬼おどり」 京都
節分の日の3日、紫式部の邸宅跡で知られる廬山寺(京都市上京区)で、邪気を追い払い、開運を迎える通称「鬼おどり」が行われた。
鬼おどりは、10世紀に寺を創建した元三大師が、宮中で約300日の護摩供をしていたときに出現した鬼を退治した故事に由来している。
境内に設けられた特設舞台に、たいまつや大おの、大槌などを持った「貪欲、怒り、愚痴」を具現化した赤鬼、青鬼、黒鬼が姿を現すと、独特の足踏みのおどりを披露した。
1歳の長男と初めて訪れたという同市中京区の岡野麻世さん(30)は「鬼の迫力に息子が大泣きしてしまったけれど、一緒に厄除けができてよかった」と話していた。
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