京都 王将事件で合同捜査へ 京都・福岡、組員DNA型検出受け

京都市山科区の王将フードサービス本社前で大東(おおひがし)隆行前社長=当時(72)=が射殺された事件で、京都府警捜査本部(山科署)が今月中旬に、福岡県警と合同捜査本部を設置する方向で調整していることが2日、捜査関係者への取材で分かった。現場の遺留品から特定危険指定暴力団「工藤会」(北九州市)傘下の組員の男のDNA型が検出されたことなどを重視し、府警捜査員を福岡県に常駐させ、捜査を加速させる。

 これまでの捜査で、銃撃に関わったとする直接的な物証ではないが、現場周辺で押収された吸い殻から採取したDNA型が組員の男のものと一致した。事件前に現場周辺で不審な行動をしていたことから捜査本部が注視していた軽乗用車が、福岡空港周辺まで移動したことも判明している。

 また、事件後に発見された硝煙反応が出た小型オートバイは2013年10月9日に城陽市内の民家で盗まれた。同じ日には伏見区内の飲食店でバイクが盗まれ、同店の防犯カメラにはバイクを盗む2人組とこの軽乗用車が記録されていた。府警は、断片的な手掛かりと事件の関連を詳しく調べるため、福岡県警の協力を得て、同県内での捜査が必須と判断したという。

 事件は13年12月19日早朝、大東さんが山科区の本社前の駐車場で胸や腹に4発の銃撃を受け、死亡した。大東さんの車内には現金が手付かずのまま残っていた。王将は弁護士らによる外部委員会を設置し、自社が暴力団など反社会勢力と関係があるかどうか調査を進めている。