京都 日韓の鬼、こんなに違う 韓国はカラフルな女の子多く

2016年01月30日

京都 日韓の鬼、こんなに違う 韓国はカラフルな女の子多く

京都 日韓の鬼、こんなに違う 韓国はカラフルな女の子多く

日本と韓国の子どもたちが描いた鬼を比較したユニークな調査研究を、京都大非常勤講師の朴美?(パクミギョン)さん(39)がまとめた。男の赤鬼か青鬼で定番化している日本に対し、韓国では女の子やカラフルな鬼を描く子どもが多かった。朴さんは「韓国では豆まきのような節分行事がなく、鬼は統一化されていない。姿はディズニーや日本アニメから影響を受けている」と話す。

 韓国では鬼は「ト(ド)ッケビ」と呼ばれ、日本の怖い鬼を指す以外に、優しい妖精や妖怪といった意味でも用いられるという。

 今回の調査は昨年秋以降、日本と韓国の小学校低学年の児童ら計約120人を対象に実施した。先入観は与えず「鬼、トッケビの絵を描いてください」とだけ伝えた。

 日本の子どもたちの鬼は90%が男だったが、韓国では65%にとどまった。日本は70%が虎柄(しま模様)のパンツをはいていたが、韓国は5%だった。

 鬼の色は、大半が赤か青だった日本に対し、韓国は緑や自分の肌の色、黄やオレンジなど多彩だった。韓国の鬼にも80%は角があったが、本数は1?3本とばらばらだった。

 日韓の共通点として、いずれも70%が金棒を所持していた。しかし、韓国の鬼は金棒を小づちのように使い、お菓子や好きな物を出す姿が目立った。

 朴さんによると、韓国の子どもたちは絵本やテレビ、博物館などで鬼を知り、日本では保育園や幼稚園の節分行事、地域の節分祭などで鬼に接するという。朴さんは「韓国では鬼が地獄にすんでいるという本はない。優しかったり、いたずら好きだったりする。日韓の文化の違いを楽しんでほしい」と話す。

 調査に協力した子どもたちの作品展が、京都市左京区の市国際交流会館で開かれている。31日まで。入場無料。



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