京都 オムロンが減収予想 16年3月期、中国経済減速影響 /島津製
2016年01月29日
京都 オムロンが減収予想 16年3月期、中国経済減速影響 /島津製
京都 オムロンが減収予想 16年3月期、中国経済減速影響 /島津製
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オムロンが減収予想 16年3月期、中国経済減速影響
オムロンは28日、2016年3月期(米国会計基準)の連結売上高予想を、昨年10月発表の8600億円から8350億円(前期比1・4%減)に下方修正した。中国経済の減速影響がスマートフォン向け部品などの幅広い事業に及び、従来予想から一転して減収となる見込み。減収は6期ぶりとなる。
受注低迷などで健康機器を除く4部門の収益性が落ち込む。税引前利益予想は655億円(25・0%減)、純利益は475億円(23・6%減)で、昨年10月に続いて引き下げた。年配当も3円減の68円に見直した。
同日発表の15年4-12月期は、売上高が前年同期から横ばいの6140億円、税引前利益が446億円(前年同期比31・8%減)、純利益が338億円(31・3%減)。中国でスマホ需要が減少し、バックライトの受注が低迷した。車載部品も軽自動車の不振の影響を受けた。
バックライトや太陽電池関連事業の収益改善に向け、人員の配置転換などを進める。大阪市内で記者会見した日戸興史取締役は「事業構造の転換を急ぎ、来期は増収増益基調を取り戻す」と話した。
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島津製、油圧機研究新棟開設へ 環境性能製品を開発
島津製作所は今秋、フォークリフトやショベルカーなどに使う油圧機器の研究開発棟を瀬田事業所(大津市)内に開設する。今後成長が見込める欧米市場に環境性能を高めた新製品を投入し、海外販売の拡大につなげる。
新施設は鉄骨3階建て、延べ約4800平方メートル。加工機などの最新設備を導入するほか、騒音の測定室なども新設する。現在着工中で、11月に稼働する予定。総事業費は20億円前後とみられる。
研究開発の対象は、フォークリフトをはじめ、建機や農機に搭載する油圧ギアポンプやコントロールバルブなど。新棟では、試作品の性能や耐久性を確かめ、新製品の設計に生かす。グローバル市場での競争力を高めるため、コスト削減や納期短縮に向けた新しいものづくり技術についても研究する。
販売拡大を目指す欧米市場は、環境規制の強化に伴い省エネルギー化や騒音を抑える効果が大きい製品の需要が高まるとみている。現在は油圧機器の多くを日系メーカーに供給しているが、新製品の投入で海外メーカーへの販路を開拓する。
生産体制の増強も検討している。瀬田事業所の油圧機器の生産量は現在月産4万?4万5千個だが、将来的には1・5倍程度まで引き上げる方針。瀬田事業所の生産体制を増強するほか、昨年草津市内に取得した土地・建物でも設備投資を計画している。
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世界最高精度の絶対圧センサー オムロン、健康管理に活用
オムロンは、気圧から高さの変化を検知する絶対圧センサーで、精度を世界最高クラスの5センチ単位に引き上げた新製品を開発し、量産を始めた。人の体に装着すれば細かい運動量などが把握できるといい、健康管理端末など向けに活用する。
微小電気機械システム(MEMS)の技術を生かし、気圧の変化を検知するセンサーチップの圧力検出部の可動領域を拡大し、感度を高めた。従来製品は50センチ単位だったが、精度を10倍に引き上げた。大きさは縦2ミリ、横2・5ミリ、高さ0・85ミリで、小型化も実現した。
検知精度が高まることで、人の動作をより細かく判別できるようになるため、腕などに着用する健康管理端末や遠隔監視機器など幅広い用途が見込めるという。健康管理機能を搭載するスマートフォン向けの利用も拡大する見通し。
1月から月200万個体制で量産に入った。
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