京都 北陸新幹線の敦賀以西は「小浜・京都ルート」有力か

2016年01月28日

京都 北陸新幹線の敦賀以西は「小浜・京都ルート」有力か JR西が提示

京都 北陸新幹線の敦賀以西は「小浜・京都ルート」有力か JR西が提示

 北陸新幹線の敦賀(福井県)以西への延伸ルートについて、JR西日本は26日開かれた与党の検討委員会で「小浜・京都ルート」を示した。関西2府5県で作る関西広域連合は滋賀県を通る「米原ルート」を推してきたが、大阪府の松井一郎知事は同ルートにこだわらない姿勢に転じている。このため、JR西の案が有力な選択肢として議論される公算が大きいといえそうだ。

 北陸新幹線の金沢?敦賀間は2022年度末に開業する計画。与党検討委は大阪までの延伸ルートを選ぶため昨夏発足した。5月末までに候補を絞り込む。

 国が1973年に策定した整備計画では、「福井県小浜市付近」を通ることが定められている。これを踏まえたJR西の案について真鍋精志社長は同日の検討委で、京都観光の輸送需要が見込めるほか、災害で東海道新幹線が不通となった場合に代替機能を果たせるメリットを挙げた。

 一方、関西広域連合は、敦賀から北陸線に沿って滋賀県長浜市を通り、米原駅(同県米原市)で東海道新幹線に接続するルートを主張している。

 同連合の独自試算では、米原ルートの建設費は5100億円。琵琶湖の西側を走り京都駅付近で東海道新幹線と結ぶ「湖西ルート」(7700億円)や、京都府亀岡市を通って新大阪駅に至る「小浜(若狭)ルート」(9500億円)よりコストが低く、「費用対効果などを判断すると最も優位」としている。

 ただ、JR東海は運行システムの異なる北陸新幹線が東海道新幹線に乗り入れることには否定的な立場。米原ルートを採用する場合でも、東海道新幹線に沿って新たに線路を敷く必要がありそうだ。

 こうした中、大阪府の松井知事は同ルートにこだわらない意見を21日の検討委で表明。選定を国に委ねた上で、早期の大阪延伸を求める立場へと転じた。

 このほか、与党検討委の西田昌司委員長(自民)は小浜から舞鶴(京都府)を経て南下し、関西国際空港まで至る独自のルート案を提唱している。

 検討委は今後、京都府、京都市や関西、北陸の経済界からも意見を聞いて結論を目指す。ただ、夏の参院選をにらんだ選挙対策の思惑もあり、候補を一つに絞り切らない可能性もある。

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【延伸】北陸新幹線、JR西は「小浜・京都ルート」

北陸新幹線の、福井県敦賀市から大阪までの延伸ルートについて、JR西日本は、「小浜市と京都駅を通るルートが望ましい」という考えを明らかにしました。

26日、北陸新幹線の延伸ルートについて、与党検討委員会が開かれました。去年3月に金沢まで開業した北陸新幹線は、2022年度に福井県の敦賀まで延伸される予定ですが、その後の大阪までのルートは決まっていません。複数のルートが候補に上がる中、JR西日本の真鍋社長は、敦賀から小浜を通り、京都駅を経由して大阪に至る「小浜・京都ルート」が最も望ましいと説明。「速達性、あるいは利便性ということを考えれば京都を経由するのがよい」と、意見を述べました。与党検討委員会は、今年5月をめどに、大阪までの延伸ルートをしぼり込む方針です。
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