京都 京都遺産候補に「市電」「一乗寺ラーメン」


京都市は、有形・無形の文化遺産を集合体として認定する「まち・ひと・こころが織り成す京都遺産」(京都遺産)制度を創設し、市民から寄せられた62候補を公表した。「京ことば」など伝統のテーマから、「市電」「一乗寺のラーメン文化」といった近現代までの幅広い案が寄せられ、市は追加案も募っている。有識者らの審査会で年間2件ほどを認定する方針。

 市独自の遺産認定制度は建築物などの「京都を彩る建物や庭園」、生活文化の「京都をつなぐ無形文化遺産」に次いで3件目。今回の京都遺産は、建物や生活文化を、地域、歴史、物語性をもったテーマごとにまとめて認定する。認定されれば、市がホームページなどに掲載し広報する。建物修繕や保存活動への補助制度はない。

 市民の案では、「五山の送り火」や「町家建築」といった知名度のあるものに加え、「逆さほうき」などの「京都ならではの風習」▽牛車が走りやすいよう街道に整備された「京の車石」▽観光客にも注目されつつある「京の銭湯文化」▽西陣地域などが被害にあった「京都の空襲」▽多くの撮影所が置かれた「映画の発祥の地京都」?といった新たな視点で歴史文化の継承活用を望む案も多く寄せられた。

 市は4月以降に審査会を設け、市民提案を基に審査し、来年3月に認定する。案は、随時募集している。文化財保護課TEL075(366)1498。