京都 現職と2新人の争い 京都市長選、2月7日投開票

2016年01月25日

京都 現職と2新人の争い 京都市長選、2月7日投開票

京都 現職と2新人の争い 京都市長選、2月7日投開票

 任期満了に伴う京都市長選が24日告示され、現職の門川大作氏(65)=自民党、民主党、公明党、社民党府連推薦=と、いずれも新人で元京都府議の三上隆氏(85)、元労組委員長の本田久美子氏(66)=共産党推薦=の3人が無所属で立候補を届け出た。門川市政の継続か転換かを争点に、京都の将来を見据えたまちづくりや、人口減少時代を迎えて重要性を増す子育て支援、地域経済の活性化や行財政改革をめぐる論戦が幕を開けた。投票日は2月7日で即日開票される。

 推薦政党の枠組みでは、1993年市長選以来、7回連続となる「非共産対共産」の2極対決となった。投票率は直近の3回連続で40%を下回っており、同様の構図となった今回、どれだけ有権者の関心が高まるかも注目される。
現職と2新人の争い 京都市長選、2月7日投開票

 3選を目指す門川候補は「未来の京都をつくる会」を選挙母体に、自民、民主、公明各党や経済界、連合京都が支援する。市職員削減といった行革や屋外広告物(看板)規制による景観向上、保育所待機児童「ゼロ」など2期8年の実績や、京都府との協調をアピールしている。

 政策では133項目の公約を掲げた。一層の職員削減や事業見直しによる500億円の財源捻出や「中小企業振興会議」設置、北陸新幹線延伸ルートの京都駅誘致や観光客向け新税の検討、市営地下鉄の運賃値上げ回避を盛り込んでいる。

 三上候補は、第2次世界大戦を経験した世代であることを訴え、「京都から世界に平和を発信する」と強調する。知人らが活動を支える「世界平和の会」を選挙母体とする。市南部での建物高さ規制緩和によるメリハリある景観政策や、拡幅された四条通歩道の復元、観光寺院対象の新税を財源とした貧困世帯の子ども支援を公約する。

 本田候補は、これまで革新系候補を擁立してきた民主市政の会と京都総評で構成する「憲法市政みらいネット」を選挙母体に、市議会野党の共産が全面支援する。唯一の女性候補であることを意識して、陣営は「初の女性市長誕生を」と強く訴えている。

 政策では、安全保障関連法への反対を最重点課題とし、発達段階に応じた子ども支援策を一体的に担う「子ども未来局」の庁内設置、国民健康保険料引き下げ、市長退職金廃止を掲げる。下鴨神社でのマンション建設計画、民間による学校跡地活用を批判している。

 各政党は、夏の参院選に向けた前哨戦の一つとも位置付けており、全国的に注目されている。


◇京都市長選立候補者◇(届け出順)=氏名、年齢、所属、新旧、当選回数、職業・肩書(経歴)、最終学歴、現住所の順。敬称略

・門川 大作(かどかわ・だいさく)65 無現(2) 推薦=自民、民主、公明 京都市長、世界歴史都市連盟会長、中教審臨時委員(市教育長)中京区西洞院通二条上ル。立命館大二部法学部卒。


・三上 隆(みかみ・たかし)85 無新 不動産会社役員(警察予備隊員、京都府議、府中小企業団体中央会理事)北区上賀茂岡本町。立命館大二部法学部卒。


・本田 久美子(ほんだ・くみこ)66 無新 推薦=共産 京都教育センター事務局長、左京母親連絡会長(京都市教職員組合委員長)左京区浄土寺東田町。佛教大文学部卒。



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