京都 「18歳選挙権」へ模擬投票 京都市長選で高校生ら準備

2016年01月24日

京都 「18歳選挙権」へ模擬投票 京都市長選で高校生ら準備

京都 「18歳選挙権」へ模擬投票 京都市長選で高校生ら準備


24日告示の京都市長選(2月7日投開票)に合わせて、市内の高校や学生団体が、高校生による模擬投票の準備を進めている。夏の参院選から選挙権年齢が「18歳以上」に引き下げられ、高校生の一部が有権者になるのを見据え、政治参加への意識を高める狙いだ。市長選後には模擬投票の結果発表も予定され、実際の選挙結果と高校生の「選択」にどのような違いがあるのかも注目される。

 通信制のクラーク記念国際高京都キャンパス(下京区)で22日、1?3年の生徒約30人が選挙権年齢引き下げについて教員から説明を受けた。市長選の模擬投票に向けた事前授業で、5グループに分かれた生徒たちは「若者の声が政治に反映されるようになる」「ノリだけで投票してしまうかもしれない」といった意見を出し合った。

 全国に54キャンパスある同高は、早稲田大マニフェスト研究所と協力して、主権者教育に注力している。「生きた政治教育」の一環として昨年8月の埼玉県知事選、11月の大阪府知事・市長のダブル選で模擬投票を行った。

 京都キャンパスでは京都市長選が初めての取り組みで、生徒たちは今後、新聞やテレビ、街頭などで市長選候補者の政策や人柄を調べ、28日には本物の投票箱と投票用紙を使って学校で模擬投票する。

 公選法で当選者を予想する「人気投票」の結果公表は禁じられているため、模擬投票の結果は投開票から2日後の2月9日に発表するという。

 参院選の時は18歳になっている2年の能瀬彩華さん(17)=伏見区=は「模擬投票では、若者の方を向いていると思えた候補者に投票したい」と話した。

 また、市内の学生団体ivote(アイボート)関西とSeiZee(シージー)は、市内外の高校と協力し、インターネット上で市長選の模擬投票に取り組む。現在2校での実施が決まり、他の2校とも交渉中という。

 模擬投票用の専用サイトを設け、協力を得られた高校の生徒には投票に必要なIDとパスワードを割り当て、25日?2月7日に「1票」を行使してもらう。8日に結果を公開する予定。アイボート関西の林浩太副代表(21)は「模擬投票を経験することで、実際の選挙で投票に行くことへの不安を拭い去ることができたらいい。生徒たちが選挙について学ぶことで、親世代の市長選に対する関心も高めたい」と話している。



kyoto00glo at 06:03|PermalinkComments(0)