京都 大脳進化の鍵、哺乳類と鳥共通 知性獲得の過程に光

2016年01月24日

京都 大脳進化の鍵、哺乳類と鳥共通 知性獲得の過程に光

京都 大脳進化の鍵、哺乳類と鳥共通 知性獲得の過程に光


大脳皮質を厚くする働きのある神経幹細胞の一部が哺乳類と鳥類で共通していることを、京都府立医科大の野村真准教授らが突き止めた。進化の中で、動物が高い知性を獲得する過程の解明につながるという。英科学誌に発表した。

 動物の中では、哺乳類と鳥類が、厚い大脳皮質を持ち高い知性を備えている。しかし異なる生き物が、同じ大脳の特徴を持つに至った過程は未解明だった。

 野村准教授らは、哺乳類の大脳皮質を厚くする要因として知られる神経幹細胞に注目。脳深部にある神経幹細胞が、マウスとニワトリで似た形をしていて、同じメカニズムで増殖していることを突き止めた。またカエルやカメ、サンショウウオでもよく似た神経幹細胞を見つけた。

 爬虫(はちゅう)類や両生類では、神経幹細胞の数が少ないという別の研究もある。野村准教授は「進化的に早い段階で神経幹細胞はあったが、哺乳類と鳥類では、それぞれ独自に数を増大させたのだろう」と話している。



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