24日告示、有権者の関心高まる 京都市長選

2016年01月23日

24日告示、有権者の関心高まる 京都市長選

24日告示、有権者の関心高まる 京都市長選


京都市長選(2月7日投開票)の告示を24日に控え、有権者の関心も高まり始めた。22日には立候補予定者の対話集会で市民が活発な質疑を行ったほか、各事務所にも市民団体から相次いで公開質問状が届くなど、候補予定者の考えを知る動きが広がる。

 現職の門川大作氏(65)=自民、民主、公明、社民府連推薦=が事務所で開いた対話集会では、参加者が質問を投げかけた。「四条通を歩道拡幅してどうするのか、と家族が言っている」「『保育所待機児童ゼロ』というが、年度途中で入所できなかった知人がいた」。若手経営者が呼び掛け約60人が集まった。四条通歩道拡幅のほか、待機児童対策、学校2学期制の是非など5テーマで、参加者は賛成は青、反対は赤のカードを掲げて議論を深めた。

 生活実感に基づいた指摘に、門川氏が「もう少し詳しく教えてほしい」と、身を乗り出して逆質問する場面もあった。「鋭い争点をぶつけていただいた。伝える力が大事だと再認識した」と感謝していた。

 新人で元労組委員長の本田久美子氏(65)=共産推薦=の事務所には、多様なテーマの質問状が届く。「文化財周辺の開発をどう考える」「保育所に入りにくい現状をどう受け止めているのか」。この日もスタッフらが、回答にいそしんだ。約20団体から送られ、中でも安保法への賛否を問う質問は5団体から寄せられた。

 下鴨神社境内のマンション建設や二条城敷地内の大型バス駐車場整備計画などまちづくりに関する質問が目立つという。事務所は「最近は景観問題があまり争点になってこなかったが、今回は注目されている」。質問状を送った団体の一つは「関心を持つ問題を争点にしてほしかった。回答は会員に知らせ、投票の参考にしてもらう」と話す。

 新人で元京都府議の三上隆氏(85)は、見知らぬ市民から「頑張って」「年齢より若く見えますね」と声を掛けられることが多くなり、期待を感じているという。「京都から平和を発信します」と応じている。

 市選挙管理委員会はこの日、市役所(中京区)で立候補届け出の受け付け準備を行った。



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