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2016年03月16日

京都 木造密集地の消防出張所廃止へ 京都・西陣、住民懸念も

京都 木造密集地の消防出張所廃止へ 京都・西陣、住民懸念も

京都市は、西陣地域にある上京消防署大宮消防出張所(上京区大宮通今出川上ル)を、早ければ2018年度に廃止する方針を14日までに固めた。市が進める職員削減の一環だが、消防署や出張所の廃止は「ここ30年間で例がない」(市消防局)という。西陣地域は木造家屋が密集しているとあって、地元住民から不安の声が上がることも予想される。

 市は全庁で800人程度の職員削減を目指している。消防局職員は1688人(昨年4月)おり、人口当たりで比較した政令指定都市平均より190人多く、削減を課題としてきた。

 1942年8月開設の大宮消防出張所には消防車1台が配備され、隊員15人が3交代で待機し、消火や防火指導を行っている。昨年は火事や事故、災害の対応で157回出動した。

 廃止対象となった要因は、75年に建て替えた鉄骨2階建て(延べ204平方メートル)庁舎の老朽化だ。耐震基準を満たさず、震度6強以上で倒壊する恐れが高い。半径1・5キロの範囲内に四つの消防署、出張所があり、廃止しても影響は少ないと判断した。

 だが、出張所が担当する6学区(西陣、正親、嘉楽、成逸、乾隆、桃薗)は細い路地が多く木造住宅が密集する。中でも正親学区は、この特徴が顕著なことから市が「優先的に防災対策を進める地域」に認定している。

 市消防局は「(大宮消防出張所担当エリアの)どこで火災が発生しても、近隣から3分以内で到着できる」と強調するが、地元の関係者からは「一方通行の細い道路が多く、初期消火に影響が出ないようにしてほしい」との声が出ている。

 市消防局は2年間かけて市域全体の消防隊や救急隊の配置見直しを検討する方針。同局庶務課は「危険地域に近い署や出張所に隊員を増強するなどして、京都の高い消防力を維持する」としている。



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