京都 <東日本大震災5年>被災地とつながる 

東日本大震災 311

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東日本大震災とそれに伴う東京電力福島第1原発事故から5年を迎えた11日、府内でもさまざまなな犠牲者の追悼の催しや原発反対の抗議デモがあった。

 ◇灯籠で3・11表現 向島ニュータウン

 京都市伏見区の向島ニュータウンでは、京都の被災者グループ「笑顔つながろう会」(高木久美子代表)が、地元自治会と協力し、約550個の灯籠(とうろう)で「3・11」の文字を表した。「原発がなくなりますように」「子供の命、未来が一番大事です」などの願いも記し、約100人が黙とうをささげた。

 高木代表は「被災地の復興や原発のことを、一人一人が自分の問題として共有し続け、子供たちに優しい未来を作っていかなければいけない」と話した。

 ◇500人思い分かつ 西本願寺

 浄土真宗本願寺派の本山・西本願寺(京都市下京区)の国宝・阿弥陀堂では、追悼法要が営まれた=写真。近畿に避難している被災者ら18人を含め、門徒ら約500人が参列した。佐々木鴻昭執行長(72)は「念仏をとなえる者として、ともに喜び、悲しみ、被災された方々に寄り添い思いを分かち合っていきたい」とあいさつ。避難者らが焼香し、犠牲者らに思いを寄せた。

 府内に避難している長女夫妻から誘われた福島県いわき市、佐藤政明さん(67)は大工として被災地の復興に携わってきた。震災から5年を振り返り「原発事故がなければもう少し早く進むのに。それが寂しい」と語った。

 ◇車両内で写真展 嵐電

 京都市の京福電鉄嵐山本線「嵐電」に11日、復興支援の特別電車が登場し、車両内で被災地の写真展「月だけが見ていた『あの日』の爪痕」が始まった、小松雄介撮影。17日まで。

 月明かりが照らす津波で打ち上げられた大型漁船や、原発事故で無人となった街など、新潮社カメラマン撮影の写真を中吊りなどにした。

 特別電車が地震発生時刻の午後2時46分に嵐山駅構内に到着すると、観光客らが黙とう。企画した同社の長井喜美さん(52)は「日々、薄れていく震災の記憶を忘れないよう、多くの人に見てほしい」と話した。

 ◇発生時刻に祈り 上賀茂神社

 世界遺産・上賀茂神社(京都市北区)では、被災地からの避難者や移住者11人を招いた復興祈願祭があった。参列者は震災の祈願祭を執り行った後、地震が発生した午後2時46分に合わせて被災地の復興を祈った。同神社では震災発生2日後から、毎日原発事故の収束祈願を続けているという。

 福島県国見町から宇治市内に夫婦で避難している小野寿久さん(77)は、今夏をめどに帰郷する予定だ。「すっきりとした気持ちで帰れる。元の生活に戻れるよう頑張りたい」と語った。

 ◇脱原発訴えデモ 関電京都支店前

 関西電力京都支店(京都市下京区)前で毎週金曜夕にある脱原発の市民運動「キンカン行動」が、11日も実施された。東日本大震災から5年となるのに合わせ「3・11原発なくそう京都デモ」として、支店周辺のデモ行進もした。

 参加した約200人は、「福島を忘れない」などのプラカードを掲げ、「核のゴミ増やすな」などと訴えた。

 毎回参加している下京区の主婦、小森久子さん(74)は「原発があったために、福島の人たちは古里を追われた。もっと多くの人に原発への関心を持ってほしい」と話していた。

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参考

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