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2016年03月07日

京都 民主と共産の連携、実現見通せず 衆院京都3区補選

京都 民主と共産の連携、実現見通せず 衆院京都3区補選

自民党本部が公認候補を立てない「不戦敗」を決めた衆院京都3区補欠選挙(4月12日告示、24日投開票)で、民主党と共産党の「野党共闘」が実現するかどうかに注目が集まっている。民主は自民支持層の取り込みを意識して共産との連携を避ける。共産も京都で強い基盤を持つだけに、擁立見送りは簡単ではない。両党を含む野党5党は国政選挙の協力で合意しているが、京都での共闘実現は先行き不透明だ。

■民主、保守票離れ恐れ二の足

 補選に民主公認で立候補する泉健太衆院議員=比例近畿=は5日、野党共闘を求める市民らの集会に出席したが、「京都では、共産と連携することにならない」と言い切った。日米同盟や自衛隊などへの考え方を例示して「根本的な理念や政策が違う」と述べ、話し合いの場を持つことさえ否定した。

 ここまで距離を置くのは、共産との共闘で保守票が離れる恐れがあるからだ。

 泉氏は衆院京都3区で過去6回立候補し、2003年から3回連続当選。直近2回は小選挙区で惜敗し比例で復活当選となったものの、5期連続で議席を獲得し、一定の地盤を築く。自民議員が不倫問題で辞職したことを受けて自民党本部が擁立を見送る今回の補選では、自民支持層の保守票を上積みして勝つ算段を描く。

 もともと民主府連は「非自民・非共産」の姿勢を強く打ち出し、共産との連携について、「足元が崩れる」(衆院京都2区選出の前原誠司元代表)と警戒する声が根強い。支援団体の連合京都も「容認できない」としており、組織基盤を損なう危険をはらむ。

■共産、牙城で擁立見送り困難

 一方、京都の共産も、安易に民主との共闘には踏み切れない。

 共産にとって、京都は強い基盤を持つ「牙城」だ。13年参院選では民主候補を破り、選挙区議席を回復した。14年衆院選の府内比例票は自民に次ぐ19万3千票で、民主の17万9千票を上回った。京都3区も同様に、比例票で共産は民主より多かった。昨春の統一地方選でも議席を伸ばし、京都府議会、京都市議会とも第2会派を占める。

 仮に今回の補選で候補擁立を見送ったとしても、支持者に泉氏への支援を呼び掛けるのは骨が折れそうだ。野党共闘に積極的な党中央に対し、府委員会幹部は「共闘が進む他地域と京都では事情が違う」と複雑な心境をのぞかせる。

 夏の参院選京都選挙区(改選数2)では民主とも議席を争うため、擁立見送りが京都での党勢拡大に影響する可能性もある。京都3区内のある共産地方議員は「支持者には、民主と共闘しても『党の将来にどうつながるのか見えない』という不安がある」と指摘する。



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