2021年04月20日
国際情勢 チャド軍「首都目指した反政府武装勢力を壊滅 ３００人殺害」 / 中国政府、日米は「国際秩序定義する資格ない」/ 英・ジョンソン首相、インド訪問を断念 変異ウイルス懸念も
国際情勢 チャド軍「首都目指した反政府武装勢力を壊滅 ３００人殺害」 / 中国政府、日米は「国際秩序定義する資格ない」/ 英・ジョンソン首相、インド訪問を断念 変異ウイルス懸念も
チャド軍「首都目指した反政府武装勢力を壊滅 ３００人殺害」
アフリカ北部チャドでは反政府武装勢力が首都を目指して移動したためアメリカ大使館が一部スタッフを残して退避指示を出すなどしていましたが、政府軍は１９日、これを壊滅させたと発表しました。
チャド政府軍の広報官は１９日、リビアを拠点とする反政府武装勢力、「チャド変革・調和戦線」の部隊を壊滅させたと発表しました。国営メディアは戦闘員少なくとも３００人が殺害され、１５０人が拘束されたとしています。
イギリス外務省によれば、武装勢力はチャドで大統領選挙が行われた１１日にリビアから侵入、１７日には２つの部隊が首都ンジャメナを目指して南進している様子が確認されました。このため、イギリス政府はチャドにいるイギリス国民に可及的速やかに国外への退避を呼びかけ、ンジャメナにあるアメリカ大使館も一部を残して職員に出国を命じていました。
大統領選挙では１９９０年以来権力の座にあるデビ大統領が再選する可能性が高いとされています。デビ大統領とチャド政府軍は欧米からいわゆるサヘル地域で活動するイスラム過激派武装グループの掃討を期待されています。
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中国政府、日米は「国際秩序定義する資格ない」
日米の首脳が「台湾」に言及した共同声明について、中国政府は「国際秩序を定義する資格はない」などと再び、強く反発しました。
「アメリカと日本は国際社会を代表できず、国際秩序を定義する資格も自分の基準を他人に押し付ける資格もない」（中国外務省 汪文斌報道官）
中国外務省の報道官は１９日の会見でこう述べたうえで、アメリカと日本が、「結託して小さなサークルを作り中国に集団で対抗することを扇動している」と非難しました。日米首脳会談の共同声明で明記された台湾については、「内政干渉を直ちに停止するよう」求めた上で「あらゆる必要な措置を講じて国家主権と安全、発展の利益を守る」と述べました。
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英・ジョンソン首相、インド訪問を断念 変異ウイルス懸念も
イギリスのジョンソン首相は予定していたインド訪問を、現地の新型コロナウイルスの感染状況を理由に取りやめました。
ジョンソン首相は１９日、来週に予定されていたインド訪問を取りやめ、モディ首相との首脳会談はオンラインで行うと明らかにしました。
「インドのパンデミック状況を鑑みれば、延期はしごく真っ当なことだと思います」（イギリス ジョンソン首相）
インドでは先月下旬から感染の再拡大が深刻化、１８日には１日の感染者数が２７万件に上り、デリー首都圏は１９日、６日間のロックダウンに入りました。イギリスではインドで最初に特定された変異ウイルスが１００件以上確認され、保健当局が、感染力の強さやワクチンの効果などについて研究を進めていて、政府は新たにインドを入国禁止対象国に加えました。
ジョンソン首相のインド訪問は当初、今年１月に予定されていましたが、イギリスがロックダウンに入ったこともあり延期されていました。
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グレタさん「ワクチン格差という悲劇に対処すべき」
スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんが、ＷＨＯ＝世界保健機関の会見にオンラインで参加し、「新型コロナウイルスのワクチン格差という悲劇に対処すべきだ」と一部の国のワクチン政策に釘を刺しました。
「これは道徳的な問題です。いまや誰しもが連帯を口にしますが、それでもワクチンナショナリズムが勝っています」（環境活動家 グレタ・トゥンベリさん）
グレタさんはＷＨＯの会見で、「いまや健康問題と気候変動問題は切り離すことはできない」と強調。そしてワクチン供給の不平等をあげ、「発展途上国の重症化しやすい人達や医療従事者などを犠牲にし、先進国の若くて健康な人々に接種をしていることは、全く倫理的ではない」と述べ、「各国政府らは、ワクチン格差という悲劇に対処しなければならない」と釘を刺しました。
ＷＨＯは、グレタさんの名を冠した「グレタ・トゥンベリ」財団からワクチンの公平な分配を目指す共同購入プログラム「ＣＯＶＡＸ」に対し、１０万ユーロ、日本円でおよそ１３００万円の寄付があることを明らかにしています。
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ロシア野党ナワリヌイ氏 病院へ、“命にかかわる危険な状態”
刑務所で健康状態の悪化が指摘されているロシアの野党勢力指導者ナワリヌイ氏について、ロシア当局は受刑者用の病院に移送することを決めたと発表しました。
ナワリヌイ氏の健康状態については、主治医が１７日、「心停止のおそれがある」として、命にかかわる危険な状態だと明らかにしています。
こうした中、ロシアの刑務当局は１９日、ナワリヌイ氏を受刑者用の病院に移送することを決めたと発表しました。そのうえで「健康状態は良好で毎日医師が診察し、ビタミンを補給している」としています。
この発表に先立ちナワリヌイ氏の陣営はプーチン大統領が年次教書演説を行う予定の２１日に大規模な反政権デモを呼びかけていて、今回の発表は政権への反発拡大を抑えたい狙いもあるとみられています。
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サッカー「ヨーロッパ・スーパーリーグ」設立に反対の声相次ぐ
レアル・マドリードなど強豪サッカークラブで構成する「ヨーロッパ・スーパーリーグ」の設立が発表されましたが、強い反発の声が上がっています。
１８日、ヨーロッパの１２の強豪サッカークラブは共同声明で「ヨーロッパ・スーパーリーグ」の設立を発表しました。新たなリーグはスペイン一部リーグのレアル・マドリードやバルセロナ、イタリア・セリエＡのＡＣミランやユベントス、イギリス・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドやリヴァプールなどが設立メンバーとして恒久的に参加し、最終的には２０のクラブを２つに分けて、それぞれリーグ戦を行い、上位チームによるトーナメント戦で優勝を決めるというものです。また、現行のリーグ戦への影響を少なくするため平日に試合を行うとしています。
共同声明は「パンデミックによって既存のヨーロッパ・サッカーのビジネスモデルの不安定さが増した」「スーパーリーグの創設メンバーは、これまでもヨーロッパのトップクラブが定期的に試合を行うフォーマットを模索してきた」などと、リーグ新設の意義を強調しています。
これに対して、ＵＥＦＡ＝ヨーロッパサッカー連盟は「一部のクラブが私利私欲のために行っている」と強く批判、サポーターたちからも「強欲なオーナーたちが勝手にやったこと」「ビッグクラブ以外のチームは、さらに財政的に追い込まれる」などと反発する声が上がりました。
イギリスのジョンソン首相も「ファンやサッカーそのものにとって良いニュースだとは思わない」と懸念を表明、「関係各団体と協議する」としています。また、イギリス・サッカー協会の会長を務めるウィリアム王子は「今こそ、私たちはトップから草の根のレベルまでのサッカー界全体と、その中心にある競争とフェアさを守らねばなりません」「スーパーリーグと、それが私たちが愛するスポーツにもたらしうるダメージについて、ファンのみなさんが感じている懸念を私も共有しています」とツイートしました。
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ＮＡＳＡ、火星で小型ヘリ飛行成功 地球以外の惑星で初
ＮＡＳＡ＝アメリカ航空宇宙局は、地球以外の惑星で初めての小型ヘリコプターの飛行実験を火星で行い、成功したと発表しました。
アメリカ東部時間の１９日、無人探査車「パーシビアランス」で火星に運ばれた、重さおよそ１．８キロのヘリコプターが、高さ３メートルほど上昇し、その場でホバリングして３０秒あまり留まったのち、地表に着陸しました。
火星には、地球の１％ほどの大気しか存在せず、揚力を得ることが難しいため、地球上よりも高速でプロペラを回転させる必要がありました。地球以外の惑星でヘリコプターが飛ぶのはこれが初めてで、火星などでヘリを活用した探査につながることが期待されています。
今回飛んだヘリコプターの名前は、「ＩＮＧＥＮＵＩＴＹ」＝日本語で「創意工夫」という意味が込められています。
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kyoto00glo at 06:00│Comments(0)
