2020年10月05日
社会学者・大澤真幸さん講演 西田幾多郎生誕150年で
社会学者・大澤真幸さん講演 西田幾多郎生誕150年で
日本独自の思想を築いた哲学者・西田幾多郎と仏教学者・鈴木大拙がともに生誕150年であることを記念して、社会学者の大澤真幸(まさち)さんが京都市下京区のしんらん交流館で9月16日に講演、2人の人生や思想について語った。同館では2人を紹介する企画展も開かれている。
西田と鈴木は明治3(1870)年、石川県で生まれた。西田は代表作「善の研究」で知られ、哲学の学派「京都学派」の中心となった。鈴木は「日本的霊性」などの著作があり、海外に禅文化を広めた。
大澤さんは、江戸時代が終わって間もない新時代に2人が生まれた点に着目。「何者でもない自分に直面し、世界にとって自分は何かを問い続けた。何もないところから、必死に思想を紡ぎ出した」と語った。
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