国際情勢 「香港の人々の意志阻もうとしても無駄」、台湾総統が中国批判 / 英国4〜6月GDP20.4%減、統計開始以来の最悪の水準/ 米・加州のメキシコ国境近くで感染拡大、無料PCR検査開始

  台湾の蔡英文総統は香港の民主活動家たちが国家安全維持法違反などの疑いで逮捕されたことを受けて「自由と人権を守ろうという香港の人たちの意志を阻もうとしても無駄だ」と述べ、中国当局を批判しました。

 「自由と人権を守るために、独裁、抑圧に反対する香港の人々の意志を阻もうとしても無駄だ」(蔡英文総統)  さらに蔡総統は「香港市民が抗議している今、市民とのコミュニケーションを通じて争いを解決しなければならない」と中国側に促すとともに、世界の指導者に対しては「香港の状況に関心を持ち続けてほしい」と訴えました。

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英国4〜6月GDP20.4%減、統計開始以来の最悪の水準


イギリスの今年4月から6月までのGDP=国内総生産は前の3か月と比べてマイナス20.4%となりました。過去最大の落ち込みでイギリスは景気後退局面に入りました。

 イギリスの国家統計局が12日に発表した第2四半期のGDPの速報値は第1四半期と比べてマイナス20.4%となりました。
新型コロナウイルスの影響による個人消費の大幅な落ち込みなどが響いたもので、統計を取り始めた1955年以降、最大の落ち込みです。
2期続けてのマイナス成長でイギリスは11年ぶりに景気後退局面に入ったことになります。
 ほかの主要国の第2四半期のGDPはフランスがマイナス18.9%、アメリカがマイナス10.6%、ドイツがマイナス11.9%となっていて、イギリスのマイナス幅が最も深刻です。
 「この先、私たち全員が厳しい決断をすることになりますが、希望や機会を失ってしまう人を一人も出さないと約束します」(イギリス スナク財務相)  イギリスでは外出制限が始まってから73万人が職を失ったとの統計が出たばかりで、スナク財務相は「困難な時期に入っている」と厳しい見方を示しましたが、一方で6月のGDPが、政府の制限が段階的に解除されたことで前の月と比べて8.7%増加したことを挙げ「明るい兆しもある」とも述べました。
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ロシア“世界最速”ワクチン承認、「問題あれば全ての開発に影響」

 ロシアは「スプートニクV」と名付けた新型コロナウイルスのワクチンを11日に承認しました。

 「世界で初めて新型コロナウイルスのワクチンが承認されました」(ロシア プーチン大統領)  プーチン大統領の娘も臨床試験を受けたというこのワクチン。
政府当局者によりますと、エボラウイルスを含むいくつかのワクチン開発の基礎となった技術を使っており、2回の投与で2年間の効果が期待でき、9月に大量生産が始まる予定だといいます。
 「20か国以上から10億回を上回るワクチンの事前の要望がきている」 (ロシア政府系ファンド ドミトリエフ総裁)  最終段階の試験は12日から始まり、ロシアのほかブラジルやメキシコなどの中南米諸国、中東諸国の2000人以上が参加するということです。
 「ワクチンが届いたら(試しに)私が最初に接種する」(フィリピン ドゥテルテ大統領)  フィリピンのドゥテルテ大統領はすでに接種する意思を表明。
一部、期待も高まっていますが、3段階の臨床試験のうち2段階の試験のみで承認されたこともあり、効果や安全性について疑問の声があがっています。
 「どのワクチン生産者もフェーズ1、2、3で臨床試験を完了する必要があります。
これは世界的な標準行程です」(WHOのアメリカ担当者) 「ロシアで新たに安全上の問題が起こった場合、または効果的でないことが示された場合、全てのワクチン開発に影響を与えます」(ジョンズ・ホプキンス大学 アメッシュ博士)  10月にもロシアで大規模接種が始まるといわれるこのワクチン。
世界で実用化、となるのでしょうか。

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米・加州のメキシコ国境近くで感染拡大、無料PCR検査開始

 アメリカ・カリフォルニア州のメキシコ国境近くの地域で 新型コロナウイルスの感染拡大が続いていることを受け、メキシコからの入国者を対象にした無料のPCR検査が始まりました。

 「こちらの国境検問所だけでも毎日、2万人以上がメキシコ側からアメリカに渡っていますが、すぐ目の前でPCR検査が受けられるようになっています」(記者)  トランプ政権はメキシコからの不要不急の渡航を禁止していますが、医療従事者や農業従事者、スーパーマーケット従業員ら社会を支える『エッセンシャルワーカー』は対象外で、この国境検問所では1日2万人以上がアメリカに渡ります。
 全米の州で最多の58万人余りの感染者が出ているカリフォルニア州のなかでもメキシコ国境に近い地域は感染拡大が深刻で、サンディエゴ郡当局は12日、検問所のすぐ近くでメキシコからの『エッセンシャルワーカー』向けの無料のPCR検査を開始しました。
 「私の息子は3か月前に陽性だったんです。
国境渡ってすぐの場所ですし、タダなので検査を受けてみました」(コストコ勤務の女性)  サンディエゴ郡では感染者の6割余りが中南米系で、メキシコからの入国者の感染状況の把握と感染拡大抑止が急務となっています。

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ハリス氏、副大統領候補として初演説 民主・バイデン氏とともに

11月のアメリカ大統領選挙で野党・民主党の候補指名が確実なバイデン氏と副大統領候補に選ばれたカマラ・ハリス上院議員が初めてそろって演説し、政権奪還に向け支持を訴えました。

 「我々はトランプ大統領とペンス副大統領が、4年間の不始末で国内外に作った混乱を修正する仕事に取りかかる」(アメリカ バイデン前副大統領)  バイデン前副大統領は12日、地元・デラウェア州で、自身が副大統領候補に選んだハリス氏とともに初めて演説に臨み、「11月の選択がアメリカの未来を決めることになる」と訴えました。
 「米国はリーダーシップを強く求めている。
(大統領選までの)この83日間に、私たちは米国のより良い未来を選択するチャンスがある」(アメリカ ハリス上院議員)  また、ハリス氏もトランプ氏を「国民よりも自分自身を気にする人間だ」と批判。
政権奪還に向け、支持を訴えました。
 「バイデン氏とハリス氏は規制を強化したがっている。
それは企業や人々を米国から追い出し、他国との競争力を失わせることになる」(アメリカ トランプ大統領)  一方、トランプ氏は2人の演説直後の会見で両者を改めて批判。
11月の大統領選挙に向けた戦いが本格化しています。

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モーリシャス首相、重油流出「船主に賠償求める」

インド洋で日本の貨物船が座礁し大量の燃料が流出した事故で、モーリシャス政府は船を所有する日本企業に損害賠償を請求する方針を明らかにしました。

 商船三井が運航する貨物船「WAKASHIO」は先月25日、モーリシャス沖で座礁し、1000トン以上の重油が流出しました。
モーリシャス政府は「環境上の緊急事態」を宣言していますが、AP通信によりますとジャグナット首相は12日、多くの絶滅危惧種が生存するモーリシャス海域の環境被害などへの損害賠償を所有会社の長鋪汽船に求める方針を明らかにしました。
 一方、船の破損が拡大していることから、さらなる流出の可能性が懸念されていますが、残りの重油などについては、抜き取り作業がほぼ終了したということです。


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